著者
樋口 雅也 河合 研至
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文集 (ISSN:13477560)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.1531-1536, 2002

実際のコンクリート構造物のライフサイクルにおける環境負荷を,CO2排出量,廃棄物量から総合的に評価した。その結果,建設資材の製造に伴う環境負荷が圧倒的に大きく,次いで施工に伴う環境負荷が比較的大きいことがわかった。また,DtT(Distancc-to-Target)法やエココストなどの手法を用いることにより,環境負荷の統合化が可能であることが明らかとなった。
著者
伊藤 将志 半井 健一郎 林 明彦 河合 研至
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.210-215, 2014-02-25 (Released:2015-02-25)
参考文献数
4
被引用文献数
1

福島第一原子力発電所の事故により、広範囲に拡散した大量の放射性物質を適切に除染するとともに、汚染された災害廃棄物を適切に処理、処分することが求められている。そこで本研究では、モルタル中でのセシウムの吸着、浸透、溶出挙動を把握することを目的とした。実験結果から、セメントや各種細骨材にセシウムは吸着しにくく、飽水処理したモルタル供試体では、供試体表面および内部ともに80%ものセシウムは可溶性として存在していた。一方で乾燥させた供試体の表面付近では60%のセシウムが非可溶性であり炭酸化の影響が示唆された。