著者
谷本 能文 泉 俊輔 古田 耕一 鈴木 友恵 藤原 好恒 平田 敏文 山田 外史 伊藤 喜久男
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.61-67, 2000-02-29 (Released:2011-03-01)
参考文献数
19

ミドリムシに対する強磁場の影響について研究した。生きているミドリムシは,水平方向の勾配強磁場(380T2m-1)中では,高磁場方向に移動する(正の走磁性)。一方,EDTAで殺したミドリムシは,低磁場側に集まった。8Tの均一磁場では走磁性は見られなかった。強磁場中のミドリムシの顕微鏡観察の結果,ミドリムシは磁場とほぼ垂直方向に配向して泳ぎ,また殺したミドリムシも磁場配向していた。ミドリムシの正の走磁性は,ミドリムシの磁場配向とミドリムシにかかる不均一な磁気力の2つを考慮することにより説明された。
著者
宜野座 到 渡邉 洋平 和泉 俊輔 野口 信弘 照屋 孝二 垣花 学
出版者
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
雑誌
Cardiovascular Anesthesia (ISSN:13429132)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.79-83, 2020

<p> 38歳の女性,冠動脈3枝病変の不安定狭心症に対して人工心肺下冠動脈バイパス術(On-pump coronary artery bypass, ONCAB)が予定された。麻酔導入後,声門下狭窄に伴う挿管困難が判明した。適切な気道確保を行わなければ,周術期の呼吸器合併症のリスクが高いと判断し,一旦手術を延期しアプローチ法を検討した。後日,上気管切開術と下部胸骨部分正中切開による一期的ONCABを施行し良好な術後経過を得た。</p>
著者
和泉 俊輔
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.721-729, 2019

<p>胸部下行大動脈瘤手術,胸腹部大動脈瘤手術において脳脊髄障害はある一定の頻度で発生し,対麻痺は最も重篤な合併症である.運動機能障害が発生する危険性のある手術では術中から運動機能をモニタリングすることで術後の運動機能を温存することが重要である.そのためには運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)を安全かつ適切に記録し,その変化を評価できるための麻酔管理が必要になる.MEPの変化があった場合にどのように評価し対応すべきかを示す.大血管手術では体外循環の使用,大動脈遮断や低体温などがありMEPの評価に注意を要する.また脊髄保護戦略の一つである脳脊髄液ドレナージについても概説する.MEPモニタリングや脳脊髄液ドレナージの情報を共有することで,大血管手術における脊髄保護の麻酔管理の一助となり,患者予後の向上に資することを目標とする.</p>
著者
和泉 俊輔
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日臨麻会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.393-396, 2018

<p>対麻痺は胸部ステントグラフト内挿術の最も重篤な合併症である.脊髄障害の発生率を減少させるため,胸部ステントグラフト内挿術における脊髄保護戦略として血圧管理,脳脊髄液ドレナージ,術中神経モニタリングについて検討する.また胸部ステントグラフト内挿術では遅発性の脊髄障害が多いことが特徴とされる.障害の発生する時期に関連する因子として解剖学的な因子や血行動態の因子が考えられる.血圧管理,脳脊髄液ドレナージ,術中神経モニタリングはガイドラインにも掲載されており,患者予後の向上のためにも麻酔科医にとって必須の事項になる.</p>