著者
小松 佑人 浜田 宏一 磯田 貴宏 上田 貴郎 神野 憲之
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.5-6, 2017-03-16

エアコンを使用している部屋に長時間在室した場合、暑い、寒いなどの不快さを感じる人が多いことが分かった。また、部屋の中のジメジメ感やカビの発生が気になる声も多く寄せられた。このようなニーズに加え、1年を通じて長時間エアコンを使用するリビングルームには、複数人が在室する場合が多く、それぞれの在室時間や体感が異なることに着目した。そこで、人を識別して見守り続けることで、在室者が不快さを感じる前に空調をコントロールし、快適さと省エネ運転を実現する「くらしカメラ AI(エーアイ)」を開発した。
著者
小松 佑人 浜田 宏一 磯田 貴宏 上田 貴郎 羽生 博之
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.9-10, 2016-03-10

日本のリビングでのエアコン使用時、暖房時に部屋のどこにいても「足もとから暖めたい」、冷房時は「風があたって不快」など快適性に関する声が聞かれた。屋内で靴を脱ぐという日本の生活習慣と床の表面温度が同じでも床の種類によって「接触温冷感」が異なることに着目し、「フローリングでも素足で過ごせる暖房」を、また冷房時は輻射熱など室内の潜在的な課題と「冷房の風が直接当たって不快」という不満にも配慮し、室内環境を踏まえた「気流を感じさせないやさしい冷房」をめざした。新たに床の種類を判別することで快適な空調を実現する。
著者
影山 昌広 浜田 宏一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.10, pp.J464-J470, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
11

超解像処理が「折返し成分として画像に現れている高周波成分を正しく復元する処理」であることを鑑みると,すでに拡大されたアップコンバート画像を超解像処理する際に,撮像からアップコンバート画像に至る過程における折返し成分の挙動を正確にモデル化することが重要である.しかしながら,未知の倍率で拡大されたアップコンバート画像の場合には,折返し成分の挙動を正確にモデル化することが困難であった.そこで本稿では,このモデル化に必要な「拡大前の画素数,および折返し成分の位相を決定づけるリサンプリング位相」の推定手法を提案する.画像拡大前のナイキスト周波数では,ベースバンド成分と折返し成分の信号強度が必ず一致し,複素平面上で信号が直線状に分布することを利用して,未知の倍率で拡大されたアップコンバート画像における拡大前の画素数およびリサンプリング位相を推定する.シミュレーション実験によって提案手法の有効性を示した.