著者
大川 一郎 上倉 安代 清水 良三 益子 洋人
出版者
日本老年行動科学会
雑誌
高齢者のケアと行動科学 (ISSN:18803474)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.41-56, 2021 (Released:2021-12-25)

このコロナ禍の中,高齢者施設等で行われていた体操やからだを使ったレクリエーション等が感染防止という目的の中で控えられている。また,世界中で会議・講演・講義・研修が Zoom や Microsoft teams 等のアプリケーションを用いて行われるようにもなってきている。このような現状を踏まえ,本研究では,高齢者支援する人を対象にして,健康動作法による心理的支援のための実習(講義・実技)をオンライン(同時双方向)で行う方法論について取扱説明書という形で提示することを目的とする。具体的には,説明と実技という実習形式で健康動作法を行うための方法を,その準備から説明,実技,参加者へのアンケートという一連の流れの中で構造化し,そのポイントを提示し,チェックリストを作成し,それらを取扱説明書としてまとめていく。併せて,高齢者に実施する際の支援者サイドの留意点についての考察も行う。
著者
清水 良三
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡国際大学紀要 (ISSN:13446916)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-6, 1999-03-05

臨床動作法は,臨床心理学の視点から成瀬悟策により開発された,わが国独自の心理治療法である。もともと,脳性麻痺児や脳卒中患者の動作不自由の,催眠療法による研究を契機とし,その後自閉症児・者のコミュニケーション障害の改善に著効が見られたことから,さらに精神分裂病患者や,神経症患者など精神科心理臨床領域に新しい心理療法・カウンセリングの方法としての展開を示している。ここではこの新しい心理治療法としての臨床動作法について,特にその具体的実施手続きであるリラクセイション法とタテ系訓練法についてその実施プロセスを考察する。