著者
渡会 勝義 新村 聡 小峯 敦 石井 穣 江里口 拓
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

経済学の歴史において、人口は国民の貧困や福祉に重大な影響を与える要因として、常に注目されていた。本研究ではこの視点を各国比較の参照枠として捉え、フランス、イタリア、インドなどを具体的に取りあげた。その結果、現在の経済学では所与と捉えがちな人口という条件が、人々の生活(つまり貧困や福祉)にいかに影響を与え続けてきたか、という歴史的な教訓を再確認することができた。科研費メンバーはそれぞれ、リヨン(フランス)、サレント(イタリア)など各地に赴き、現地の研究者と交流することで、今後、この論題を発展する手がかりをつかむこともできた。