- 著者
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棗田 学
温 城太郎
渡邉 潤
高橋 陽彦
塚本 佳広
岡田 正康
平石 哲也
吉村 淳一
大石 誠
藤井 幸彦
- 出版者
- 一般社団法人 日本小児神経外科学会
- 雑誌
- 小児の脳神経 (ISSN:03878023)
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.4, pp.358-364, 2022 (Released:2023-01-30)
- 参考文献数
- 25
Diffuse midline glioma(DMG)の80%以上がヒストンH3K27M変異を有する.橋に局在する病変は摘出術の適応はなく,針生検でも重篤な合併症が生じ得るためDMGに対してliquid biopsyの確立が切望される.我々は初発時に腰椎穿刺で採取した脳脊髄液よりH3K27Mを同定するのは困難と報告した.本稿では,多発病変および播種病変を有しliquid biopsyによりH3K27M変異と同定された2症例を紹介し,liquid biopsyの恩恵を受ける症例の特徴について迫る.