著者
山代 一成 栢野 彰秀 有藤 裕衣 渡邉 潤 大谷 修司
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.17-20, 2015 (Released:2018-04-07)

教育実習で中学校第 3 学年の単元「植物の成長と生殖」を担当した。ニンニクの根端を使用し体細胞分裂の観察をさせたが、観察できた生徒は多くはなかった。そのため、根端の処理方法を見直す必要があった。そこで、根端の固定と塩酸処理、染色等は定法で行い、根の先端から 5 [mm] で切断していた方法を根冠と成長点のみを切断する方法に変えたところ、体細胞分裂中の細胞を見つけやすくなった。その結果 1 クラス 35 人の生徒のうち半数以上が観察できた。
著者
棗田 学 温 城太郎 渡邉 潤 高橋 陽彦 塚本 佳広 岡田 正康 平石 哲也 吉村 淳一 大石 誠 藤井 幸彦
出版者
一般社団法人 日本小児神経外科学会
雑誌
小児の脳神経 (ISSN:03878023)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.358-364, 2022 (Released:2023-01-30)
参考文献数
25

Diffuse midline glioma(DMG)の80%以上がヒストンH3K27M変異を有する.橋に局在する病変は摘出術の適応はなく,針生検でも重篤な合併症が生じ得るためDMGに対してliquid biopsyの確立が切望される.我々は初発時に腰椎穿刺で採取した脳脊髄液よりH3K27Mを同定するのは困難と報告した.本稿では,多発病変および播種病変を有しliquid biopsyによりH3K27M変異と同定された2症例を紹介し,liquid biopsyの恩恵を受ける症例の特徴について迫る.