著者
岡本 依子 菅野 幸恵 東海林 麗香 亀井 美弥子 八木下 暁子 高橋 千枝 青木 弥生 川田 学 石川 あゆち 根ヶ山 光一 Yoriko Okamoto Sachie Sugano Reika Shouji Miyako Kamei Akiko Yagishita Chie Takahashi Yayoi Aoki Manabu Kawata Ayuchi Ishikawa Koichi Negayama 湘北短期大学保育学科 青山女子短期大学児童教育学科 東京都立大学大学院 東京都立大学大学院 神戸大学大学院 青森中央短期大学保育学科(現 鳥取大学) 松山東雲短期大学保育科 香川大学教育学部 愛知県知多児童相談センター 早稲田大学人間科学学術院
出版者
湘北短期大学・紀要委員会
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.29, pp.29-41, 2008

妊婦が胎動をどのような感覚としてとらえているか。本研究では,胎動そのものの変化に対して,妊婦がどのような感受性を示すかを検討する。妊婦の胎動への感受性の指標として,妊娠中に記録された胎動日記において,胎動を表現するために用いられたオノマトペに着目した。妊婦38 名から得られた胎動日記1032 を分析した結果,妊娠期には,実にさまざまなオノマトペが用いられていることがわかった。オノマトペに用いる音が豊富であり,語基の変形だけでなく,臨時のオノマトペの使用も認められた。また,胎動を表すオノマトペと胎児への意味づけとの関連について週齢変化を検討した結果,3 つの時期に整理することができた。第一期(~ 28 週)は胎動のオノマトペが多様性を帯び,第三期(35 ~ 40 週)に向けて,オノマトペの多様性より,胎児への意味づけの多様性が増すように変化することを見いだした。最後に,母子の身体接触としての胎動という観点から考察した。
著者
横手 逸男 Itsuo Yokote 湘北短期大学保育学科
出版者
湘北短期大学・図書館委員会
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.34, pp.307-325, 2013-03-31

野田内閣は、皇室の活動を安定的に維持し、天皇皇后両陛下の負担を軽減するために、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設をも視野に皇室典範改正案を取りまとめる方針を固め、ヒアリングを行いその内容を公表した。そこで示された「女性皇族が婚姻後も皇族身分を保持する案」と「婚姻後は、女性皇族は皇族の身分を離れるが、国家公務員として皇室活動を支援する案」の二案は、その後の安倍内閣の発足により白紙に戻されたが、皇位継承の安定的確保は、国家の根本体制にもかかわる重要な問題であり、先送りは許されない。本稿では、ヒアリングの内容を詳細に検討し、その論点を明らかにしたい。In October 2011, the administration of Noda released a report of establishing female Imperial branch familiesin light of decreasing numbers of Imperial Household members. The government also subsequently called forthe public's input on the report, but it remains unclear how the government of Abe, which took over in December2012, will handle the issue. Under the current Imperial House Law, sooner or later, a situation may arise in whichthere is no eligible candidate for the Imperial Throne. Stability of the Imperial succession is an important issue thataffects the country' s foundation. Therefore the prompt establishment of a system that will ensure the stability ofthe Imperial succession is an important for Japan. This paper reports the Advisory Council Report on the ImperialFamily by 12 experts.
著者
横手 逸男 Itsuo Yokote 湘北短期大学保育学科
出版者
湘北短期大学・図書館委員会
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.36, pp.135-145, 2015-03-31

平成11 年には,「国旗及び国歌に関する法律」が制定された。東京都教育委員会は平成15 年に「入学式,卒業式等における国歌斉唱の実施について(通達)」を都立学校の各校長宛に発したが,近年,これに関連する訴訟が数多く提起されている。本稿では,平成23 年5 月30 日の最高裁判所判決を検討して,「君が代斉唱」と憲法19 条の思想・良心の自由に関する問題を考察してみたい。The Act on National Flag and National Anthem was enacted in 1999. The Chair of the Tokyo Metropolitan Board of Education, as of October 23,issued a circular notice to the principals of Tokyo Metropolitan high schools, etc. entitled "Circular Notice on the Implementation of the Hoisting of the National Flag and the Singing of theNational Anthem in the Enrollment Ceremony, Graduation Ceremony, etc. In this paper especially studies on May 30, 2011, the Supreme Court decision.
著者
大野 恵美 Megumi OHNO 湘北短期大学保育学科
巻号頁・発行日
no.32, pp.31-55, 2011-03-31

中田喜直の生涯での作品は3000曲に近いといわれる。多くの作品が日本人の愛唱歌として親しまれている。本論では晩年に作曲された、金子みすゞ童謡歌曲集"ほしとたんぽぽ"を考察し、金子みすゞの童謡詩(14 作品)は童謡としてではなく歌曲として作曲されているのか、その音楽の真髄を探る。