著者
灰田 美知子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.132-138, 2022 (Released:2022-03-01)
参考文献数
16

気管支喘息(以下,喘息)は心理社会的要因の影響が多い疾患であるが,そのさまざまな不定愁訴は心理社会的要因のみならず背景に存在する副腎機能低下症(adrenal insufficiency:AI)の関与も否定できない.本来の喘息の重症度に加え,過去の副腎皮質ホルモン使用による続発性のAIがあれば,それは不定愁訴の関与因子として疑う必要がある.AIは個人差も大きく実臨床での確定診断は困難である.今回,128例の喘息患者の副腎機能検査として①コルチゾールの日内変動,②24時間尿中コルチゾール,③ACTH負荷試験を実施し,その解析を行った.喘息患者の約15.6%にきわめて重症な副腎機能低下を認めたほか,CMI,YG性格検査,TEGなどを実施したところ,AIの重症度に応じて身体的自覚症状,疾病頻度などが高く,AIが,このような不定愁訴の背景にある可能性も考慮する必要があると考えられた.
著者
五土嵐 正博 黒岩 朝子 林 昌洋 灰田 美知子 峯村 信嘉 高木 英爾 西山 信一郎 百村 伸一
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.207-211, 2000 (Released:2011-08-11)
参考文献数
17
被引用文献数
3 3

We experienced a serious interaction between miconazole gel and warfarin. The patient had just undergone an aortic and mitral value replacement and thus was medicated with warfarin at a dosage according to the International Normalized Ratio (INR) of about 2.0-2.5. He was prescribed miconazole gel 400 mg/day for thrush induced by steroid for asthma. About two weeks later, he showed bleeding in the mouth and underwent a medical examination. His INR was higher than the upper of measurement limit and so he was immediately hospitalized. Vitamin K was given, miconazole gel and warfarin ware stopped. Two weeks later, his INR was less than 3.0 and thus the warfarin was restarted. But his warfarin dose was less than one third of dosethat had been given before hospitalization.The interaction between miconazole gel and warfarin that we experienced by our patient while was as serious as the reports from abroad.
著者
結城 敏文 奥村 康 安藤 徹 山川 浩志 須甲 松伸 灰田 美知子 奥平 博一
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.557-561, 1990
被引用文献数
9

ダニ(Dermatophagoides farinae)の主要アレルゲンDer f IIをコードする遺伝子を単離することを目的として, ダニ虫体よりmRNAを分離精製し, 対応するcDNAライブラリーを作製した.そのライブラリーから抗Der f II抗体と反応するクローンをコロニーイムノアッセイで検索し, 1600株より2株を分離した.得られたクローンよりcDNA配列部分を切り出しその塩基配列を決定したところ, 二つのcDNAはどちらも128個のアミノ酸をコードしており三つのアミノ酸残基を除いて両者は一致していた.またDer f II蛋白を精製しそのアミノ酸配列をN末端より45残基まで決定した.その配列をcDNAから想定されるアミノ酸配列と比較したところ完全に一致しており, cDNAのコードする蛋白はダニ主要アレルゲンDer f IIであると結論した.