著者
二見 邦彦 古川 緒恵 舞田 正志 片桐 孝之
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.101-103, 2020-01

近年,我々はDAPI標識Aeromonas hydrophilaを感染させたワキンを組織透明化技術CUBICにより透明化し,病原体や病巣を3次元的に可視化できることを報告した。しかしながら,メラニンの有意な除去や,暗視野で組織の構造を視認することが課題として残された。本研究では,クロデメキンを過酸化水素の前処理によりメラニンを完全に透明化し,さらにヨウ化プロピジウムで染色することにより暗視野で組織の構造を可視化した。過酸化水素による前処理は,緑色蛍光タンパク質(GFP)の蛍光を消失させないことから,生体内GFPのイメージングへの適用に期待できる。
著者
舞田 正志 片桐 孝之 二見 邦彦
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

平成18年5月にポジティブリスト制が導入されて以降,生産者の意図しない農薬の残留リスクをどのようにモニタリングするかが重要な課題となっている。本研究では,魚類の農薬曝露に対する生物学的反応を利用した,安価で簡便な農薬類曝露履歴監視システムの構築を目指した。その結果,MDR1タンパク質がティラピアにおいて有機塩素系農薬の残留をモニタリングする上でのバイオマーカーとなりうる可能性を明らかにした。