著者
中野 聡子 牧原 功 金澤 貴之 中野 泰志 新井 哲也 黒木 速人 井野 秀一 伊福部 達
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J90-D, no.3, pp.808-814, 2007-03-01

我々は,音声認識技術を用いた「音声同時字幕システム」の運用を行う中で,聴覚障害者が感じている字幕の読みにくさは,漢字等の誤認識だけではなく,言い誤りや会話的な表現など話し言葉固有の性質にも原因があるのではないかと考えるに至った.そこで本研究では,話し言葉固有の性質による読みにくさを含む字幕を読んでいるときの眼球運動を測定し,読返しの多さを定量的に調べると同時に,どのような表現部分の文章認知が困難であったかについて,被験者への聞き取りデータと合わせて実証的に明らかにすることを試みた.
著者
牧原 功
出版者
群馬大学留学生センター
雑誌
群馬大学留学生センター論集 (ISSN:13461605)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-13, 2003-03

い形容詞の丁寧形は、以前は「おいしゅうございます」のような形が規範的であったが戦後は「おいしいです」という形が普及した(1)。しかし、今日にあっても全く違和感のない表現として受け入れられているのかには疑問が残る。また日本語教科書には「おいしくないです」のような、形容詞に後接する否定の形容詞「ない」に「です」がついた表現も用いられ、さらに 「食べないです」のような助動詞の「ない」に「です」がついた形も日常良く耳にするようになっている(2)。そこで、い形容詞+です、形容詞「ない」+です、助動詞「ない」+です、その他動詞が形容詞化した成分+です、等について文の適格性の判断を求めるアンケートを行い、文の許容度と文法的性質との間に関連性が見られることを示した。また、適格性判断の結果と実際の言語使用の状況との関係を見るため、WEB上の文章をコーパスとして幾つかの表現についてその使用頻度を調べた。その結果、WEBの文章をコーパスとした使用頻度調査によって、アンケートとほぼ同様の結果を得ることが可能であることが確認された。
著者
上田 浩 中村 素典 西村 健 古村 隆明 岡部 寿男 曽根 秀昭 ベアリー キース 牧原 功 久米原 栄
雑誌
大学ICT推進協議会2012年度年次大会論文集 (ISSN:21867127)
巻号頁・発行日
2012-12-18

大学ICT推進協議会 2012年度 年次大会 : 2012年12月17日(月)-12月19日(水) : 神戸国際会議場