著者
鎌田 悠奨 滝沢 茂男 武藤 佳恭 田中 敏幸
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.11-12, 2016

<p>近年, 脳卒中患者数の増加により理学療法士の負担が増加してきている. 私は患者が自ら行うことのできる創動運動が他のリハビリテーションよりも効果があることを示唆したいと考えた. 本研究ではその前段階として, 脳の錯覚を用いた新たな機能の獲得は可能かについて調べたいと考えている. そのため, ミラーボックスを用いたトレーニングの前後での書く能力の変化を測定し, 評価することで新たな機能は獲得可能かについて調べたい.</p>
著者
大川 唯 田中 敏幸
出版者
特定非営利活動法人 パーソナルコンピュータ利用技術学会
雑誌
パーソナルコンピュータ利用技術学会論文誌 (ISSN:18817998)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.1-7, 2017 (Released:2019-11-03)
参考文献数
9

近年,社会の高齢化に伴い脳卒中患者数が増加する傾向にある。多くの脳卒中患者は,脳機能に後遺症が 出るため,リハビリテーションが必要となる。認知障害等の高次機能障害におけるリハビリテーションは,重要な問題の一つとなっており,その検査法として三宅式記銘力検査が知られている。この検査は,有関係語対と無関係語対を読み上げて被験者に記憶させ,記憶した語対の一方を提示して,対をなす語を答えさせる検査法である。つまり,聴覚から脳に刺激を与えて検者の認知能力を調べる方法となっている。この検査法は,検者による検査手順のばらつきが大きく,主観的な検査方法となっている。本研究では,三宅式記銘力検査における検査結果のばらつきを低減し,パーソナル検査を可能にするために,実験そのものをAndroid タブレットのアプリケーション(Android アプリ)によって行う方法について提案する。従来法と異なり提案手法は視覚情報による脳刺激となっているため,提案法と従来法における脳への刺激の違いをfNIRS による脳血流の計測結果から検討する。実験の結果として,従来法とAndroid アプリ法における検査時の脳血流の差異が少なく,従来行われている三宅式記銘力検査をAndroid アプリによって行うことができることを示している。
著者
藤原 菜帆 田中 敏幸
出版者
特定非営利活動法人 パーソナルコンピュータ利用技術学会
雑誌
パーソナルコンピュータ利用技術学会論文誌 (ISSN:18817998)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.31-36, 2019 (Released:2019-09-12)
参考文献数
5

現在、病理診断では専門の知識を持つ病理専門医が病理画像を観察し、診断を行っている。しかし、日本では一般病棟当たりの病理専門医はおよそ0.3人という状況である。また、胃癌の罹患率は男女合わせて2位であり、今後高齢化社会が進むにつれて更に罹患者数が増加すると考えられる。いま、各病理医が大量の生検を診断しなければならない状況が問題視されており、その解決策としてコンピュータによる病理診断の自動化が注目されている。胃癌の悪性度を畳み込みニューラルネットワーク(CNN)で分類する研究も報告されているが、まだ十分な判別性能は得られていない。また、CNNに学習させるデータセットによる判別率への影響も十分に検討されていない。そこで本研究では、CNNに学習させるデータセットによる判別率の影響を比較検討する。なお、胃癌取り扱い規約に記載されるGroup分類に基づき、データセットにおける胃癌の悪性度をGroup1、Group3、Group5の3クラスに分類する。
著者
田中 敏幸
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

めまいはその原因が複雑かつ多岐に渡るため、正確な診断を行うためには専門的な知識と経験を持った医師の診断が必要であるが、現在めまいの専門医は非常に少ないのが現状である。本研究ではめまいに伴う異常眼球運動(眼振)を動画像処理に基づいて解析するめまいの診断支援システムの実現を目的とする。提案手法には、まばたきの検出、瞳孔位置の特定、回旋性眼球運動の回転角算出が含まれており、まばたきなどのノイズ強く、かつ水平・垂直・回旋の 3つの運動の解析を可能にしている。
著者
清水 大輔 田中 敏幸 武藤 佳恭 滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第16回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.14, 2014 (Released:2014-02-01)

本研究では、麻痺患者のfMRI画像とfNIRS画像における脳の活性化部位の対応関係と、fNIRS画像の活性化部位の対称性などからリハビリ効果を検証し、患者に効果的なリハビリを提供するシステムを構築することを目的とする。ここでは健常者に対してfMRIとfNIRSによる脳機能計測を行い、画像解析によりそれぞれの活性化部位を求める。活性化部位の対応関係と左右対称性を指標にすることにより、健側と麻痺側の運動能力差を脳機能から分析していく。