著者
鈴木 彰人 辻 晶弘 田代 雄介 須田 真太郎 鈴木 徳馬 伊藤 諒
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.3D4GS1004, 2022 (Released:2022-07-11)

世界では日々ニュースが発信され、金融市場や資産価格などに対して様々な影響を与えており、ニュースの情報量を把握することは非常に重要である。本研究の目的は、特定のイベントに対する各国の将来時点のニュースの量を予測することである。予測の際には自国のみならず他国からの情報波及の影響を考慮する必要があり、尚且つその波及に対して時系列構造を考慮する必要があると考えられる。本研究では、他国の情報を考慮したGAT(graph attention network)モデルを、時系列構造を考慮したLSTM-GATモデルに拡張することを試みている。実験の結果、LSTM-GATを用いて他国の情報を追加することで、自国ニュースの時系列情報のみを用いたLSTMや、他国情報は考慮するが時系列構造を考慮しないGATと比較して予測精度が向上することが分かり、本手法の有効性を確認することができた。
著者
森田 昇 川堰 宣隆 田代 雄介 大井 慶太郎 山田 茂 高野 登 大山 達雄
出版者
社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.547-552, 2007

本研究は,GaAs半導体の研削加工におけるクラック発生機構を明らかにすることを目的としている.単粒研削時のクラック発生過程を詳細に検討するため,傾斜ステージをもったスクラッチ加工機を試作した.これを用いてGaAs(100)のスクラッチ加工実験を行い,とくに結晶方位依存性の観点から,GaAsにおけるクラック発生機構の特異性について検討した.これより,GaAsにおけるクラックの発生は結晶方位に強く依存し,[0¯11]方向に加工したときに最も脆性破壊が生じやすく,[011]方向の場合に最も生じにくいことがわかった.また,脆性破壊部の形状は加工方向によって大きく異なる.以上の結果より,GaAsにおけるクラック発生機構は結晶方位によって変化し,その傾向はSiのそれとは異なることがわかった.