著者
相 尚寿
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.407-414, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究では、小地域単位での人口増加の有無に、複数の住環境指標が複合して与える影響を考慮して指標化する住環境得点の概念に着目し、既存手法の改良を試みる。具体的には、指標のうち、駅や医療施設などへの距離に関する4指標と、店舗数や事業所数の2指標について、小地域の面積や形状による影響の抑制を目指す。距離に関する指標は施設位置までの距離計算の基準を小地域外周から重心に変更し、店舗数と事業所数は密度に変更した。若年層と生産年齢層に分けて住環境得点を算出した結果、既存手法と比較して若年層では住環境得点がよりよく人口増加を説明できるようにならなかったものの、生産年齢層では若干の改善が見られた。さらに、算出した住環境得点と実際の人口増加傾向との関係を整理し、地図上に可視化することで、若年層と生産年齢層の各々について、住環境得点と人口増加がより整合するために検討すべき事項を整理した。
著者
相 尚寿 岡部 篤行 貞広 幸雄 太田 守重
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS : 理論と応用 = Theory and applications of GIS (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.89-98, 2008-12-31
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

<p>Due to the increase in a necessity, operability, and data availability, spatio-temporal analysis has been gathering popularity. However, there are few studies focusing on systematic reviews of it. This paper first shows basic concepts for spatio-temporal analysis such as geometrical representation of entities and changeability of attribute values over time. Then the paper constructs a matrix showing the characteristics of earlier studies. The matrix consists of two stages, where the first stage concerns the temporal representation and types of the entities, and the second stage concerns spatial representation, changeability of location, shapes and attribute values. The matrix helps us to understand the characteristics of the studies and uniqueness or similarity when compared to others.</p>
著者
倉田 陽平 相 尚寿 真田 風 池田 拓生
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.459-460, 2015-03-17

Flickr等の写真共有サイトに投稿された旅行写真データは,観光行動分析や観光情報ツールの基盤として頻用されている.このような活用例が信頼に足るものであるためには,その前提として,各写真のタイムスタンプやジオタグが精確でなければならない.しかし我々の調査によれば,Flickr上の写真の2.7%に昼夜逆転レベルの大幅なタイムスタンプの誤りが見られた.そこで本研究では,タイムスタンプの誤差をもたらす要因について整理し,これをふまえて投稿写真群のタイムスタンプの信頼性を向上させる手法を開発した.本手法では,①カメラ内蔵時計およびGPSで計測されたタイムスタンプの相互比較,および②時間帯別投稿頻度を元にしたタイムゾーン設定の推定により,タイムスタンプを補正できるものは補正し,信頼度が低く補正も施しようのない写真についてはデータから排除する.これにより,昼夜逆転レベルの写真の割合を0.05%にまで減少させることができた
著者
相 尚寿 岡部 篤行 貞広 幸雄 太田 守重
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.89-98, 2008-12-31 (Released:2019-04-11)
参考文献数
30
被引用文献数
1

Due to the increase in a necessity, operability, and data availability, spatio-temporal analysis has been gathering popularity. However, there are few studies focusing on systematic reviews of it. This paper first shows basic concepts for spatio-temporal analysis such as geometrical representation of entities and changeability of attribute values over time. Then the paper constructs a matrix showing the characteristics of earlier studies. The matrix consists of two stages, where the first stage concerns the temporal representation and types of the entities, and the second stage concerns spatial representation, changeability of location, shapes and attribute values. The matrix helps us to understand the characteristics of the studies and uniqueness or similarity when compared to others.
著者
倉田 陽平 相 尚寿 真田 風 池田 拓生
出版者
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域
雑誌
観光科学研究 = The international journal of tourism science (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
no.9, pp.103-108, 2016-03

本研究ではWeb上で地域の「仮想ツアー」を作成・発信できるツール「だれでもガイド!」を開発した。このツールでは,GoogleストリートビューやWeb上の任意の画像に案内役キャラクター,セリフ,効果音を付加し,紙芝居形式で観光案内を行うことができる。ブラウザ上で動くGUI 形式の編集ツールを用意し,利用可能な案内役キャラクターや効果音を予め用意するなどの工夫を行い,徹底的にコンテンツ作成の敷居を下げた。学生を対象とした実験の結果,本ツールの評価は概ね良好であり,バラエティに富むコンテンツが得られた。本ツールは観光教育の現場で学生が企画した観光コースの発信や,駐車場や施設への道案内,マラソンコースやハイキングコースの案内などへの応用も期待できる。
著者
相 尚寿 前澤 由佳 本保 芳明 阿曽 真紀子
出版者
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域
雑誌
観光科学研究 = The international journal of tourism science (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
no.9, pp.83-91, 2016-03

地方の人口減少や産業構造の変化に対する活性化策として観光振興が注目されている。特に、外国人旅行者の誘致は日本人旅行市場が縮小傾向にあるため、重要性を増している。本研究では外国の旅行会社やメディア関係者を観光資源に招き、旅行商品造成やメディア露出増を期待するファムトリップに着目し、いかなる施策が効果的なのかを議論する。対象地は近年全国傾向以上に訪日外国人宿泊者が増加している岐阜県とし、県職員へのヒアリングによる施策の整理、他の自治体や旅行会社へのアンケートを通じた岐阜県の施策の特徴づけと評価を行ったところ、岐阜県は他の自治体においても実践されている各種の施策を、その一部を深化させ徹底することにより戦略的、総合的に実施している点において先進性を有し、それが外国の旅行会社からも評価を得ていることが明らかとなった。