著者
中原 貴 望月 真衣 小林 朋子 相良 洋 中島 慎太郎
出版者
日本歯科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究は、現代の歯科インプラント治療で使用されるチタン製人工歯根に代わり、歯周組織を備えたバイオ再生歯根の創製を目的とする。すなわち、我々が開発した“歯根・歯周組織ユニット”の体外再生を可能とする新規培養システム「器官再生法」を駆使し、同ユニットの再生能を有する歯性細胞群「Regenerative(Reg)細胞群」の同定、および同定したReg細胞群が担う再生誘導因子の特定をめざす。本研究は、普遍的な器官再生法の確立と再生誘導医薬の創出により、真に臨床応用できる歯の再生である『再生歯インプラント』の実現を最終目標とした基盤研究である。
著者
相良 洋子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1163-1170, 2009-11-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1

月経随伴症状の代表的なものとして月経困難症と月経前症候群を取り上げ,一般的事項と心身医学的対応について概説した.月経困難症では,一般的な対処方法についての正しい情報を提供し,同時に月経を主体的にとらえる姿勢を養うことが重要である.器質的疾患がある場合には,それが患者のライフサイクルに与える影響をも視野に入れて対応する.また性的外傷体験をもっているような場合には,特に受容的態度が必要である.月経前症候群では,まず前向的な症状調査で正しく診断することが重要である.そのうえで,この症候群がbiopsychosocialなものであることを認識し,薬物療法と同時に患者の思考や行動パターンにもアプローチしていく.