著者
八板 昭仁 青柳 領 倉石 平 野寺 和彦
出版者
日本コーチング学会
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.189-199, 2022-03-20 (Released:2022-05-09)
参考文献数
43

The purpose of this study was to develop a knowledge test for in-game situational awareness to evaluate the presence or absence of knowledge about fast-break situations in basketball. Because the amount of knowledge, which is the basis for making decisions, reportedly affects the superiority of decision-making ability in ball games, the presence or absence of basic knowledge for athletic performance is thought be related to in-game decision-making ability. First, we developed a 44-scene, 88-question original test that included plays on the backcourt and frontcourt for three typical fast-break offensive situations. Seven coaches who had participated in the all Japan intercollegiate championships and 190 college basketball players classified into national championship and local tournament groups completed the original test. As a result, 33 scenes and 45 questions were selected that satisfied the criteria of reliability, internal consistency, and criterion validity. A cross-validity evaluation of this 33-scene, 45-question test conducted by 60 different college basketball players found a significant difference between the national championship group and the local tournament group, thereby validating the test's applicability. This test, which evaluates the presence or absence of knowledge about decision-making for tactical actions in basketball games, could be used to determine the acquisition of necessary knowledge for appropriate decision-making in fast-break situations in basketball games.
著者
八板 昭仁 青柳 領 倉石 平 野寺 和彦 大山 泰史 川面 剛
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.253_2-253_2, 2016

<p> バスケットボールのゲーム中のショットは、様々な要因に影響され同様の種類や位置からの試行であっても状況によって難易度は大きく変わることになる。本研究は、昨年の本大会におけるショット決定に影響する諸要因からショット状況の難易度についての報告の第2報である。第66回全日本大学選手権大会の男子準々決勝以降の試合を対象に、1,010本のショットの成否とそれに影響すると考えられる14項目を調査した。ショットの成否を目的変数として、クロス表によるχ2乗検定とロジスティック回帰分析による解析を行った。クロス表によって各要因の成否への影響を検討したところ11項目で有意であった。ロジスティック回帰分析では、χ 2乗値(df=96)が187.59、p<0.01で、回帰式の当てはまりは良好であり、Wald値はショットエリア7.95(df=2)、ショットポジション24.63(df=13)、防御者との間合い9.18(df=5)、防御者の手の位置8.12(df=4)、被ファウル5.41(df=2)の各項目が大きな値を示した。ショットの成否に影響する複合的な要因として、ショット試行位置と相手防御者の状況や対応が大きいことが示された。</p>
著者
八板 昭仁 青柳 領 倉石 平
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.237_1, 2017

<p> バスケットボールのゲーム中のショットは、様々な要因が関与しており状況によって難易度は大きく変わると考えられる。これまでショットの成否と影響する諸要因からショット状況の難易度を数量化する方法について報告してきた。本研究は、それらを利用してショット成功率と難易度別のショットの関連、およびゲームの勝敗との関連について検討した。第65回全日本大学選手権大会女子準々決勝以降の12試合を対象に、1,789本のショットの成否に影響する状況9項目を調査した。ロジスティック回帰分析を用いて算出した予測値から難易度を数量化し、難易度の高いショットをTough-Shot、平均的なショットをAverage-Shot、難易度の低いショットをEasy-shotとして、ピリオド別の相手チームとの得点差との関連を検討した。試投数については、Easy-shotと得点差の間に1%水準の有意な関連が認められ、Tough-shot、Average-shotに相関はみられなかった。成功数については、すべての難易度のショットに相関が認められた。また、ゲームの勝者と敗者に分類すると異なる傾向が認められ、ゲームを有利に進めるためには低難易度のショットの試投数や成功率が影響していることが示された。</p>
著者
石 平
出版者
産経新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.465, pp.58-63, 2010-12