- 著者
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石川 諒人
藤田 桂英
- 雑誌
- 研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
- 巻号頁・発行日
- vol.2018-ICS-191, no.6, pp.1-7, 2018-03-19
不完全情報ゲームにおいて,ポーカーや麻雀,大富豪などの研究が活発に行われている.それらに比べて 7 並べはまだ十分な研究が成されていない.本研究では,7 並べを題材に評価値法と UPP 法の拡張を考案し,手法を導入したエージェントによる対戦実験を行った.評価値法は局面から手に評価値をつける手法で,UPP 法は相手の行動から不完全情報を推測する手法である.実験の結果,提案した評価値法を使ったエージェントが既存手法に有意に勝ち越し,評価値法の有効性を確認した.また,拡張 UPP が既存手法であるモンテカルロ法に劣り,7 並べにおいて UPP 法による推測が有効でないことを示した.