著者
藤田 桂英 梶川 裕矢 森 純一郎 坂田 一郎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.144-149, 2012-05-20 (Released:2012-07-31)
参考文献数
8

本論文では,重み付き引用ネットワーク解析における新興論文群の発見に対し,どの属性を考慮した重みが有効かを調査した.重み付き引用ネットワークでは出版年など論文の属性情報を解析に用いることが可能である.また,複数の学術領域ごとに重みを考慮した重み付き引用ネットワークを作成し,トポロジカルなクラスタリング手法によりクラスタに分割後,各種類のパフォーマンスをvisibility, speed, topological relevance から評価した.
著者
五十嵐 優智 藤田 桂英
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.485-486, 2015-03-17

大規模な物産展やグルメイベント、即売会において希望の品物を手に入れるために、似通った商品購入を目的に持つ知人同士が協力し共同調達を行う場合がある。しかし、個人の希望とグループ全体の希望を考慮して、全員の合意をえられる最適な分配を人間のみで決定することは難しい。本論文では、待ち時間と購入数制約のある大規模即売会を対象とした共同調達問題を扱う。また、待ち時間と希望度合いを適切な効用関数として決定し、近似分配アルゴリズムを用いて個人の効用とグループ効用を近似的に最適化する手法を提案する。さらに、近似分配手法が有効な解を発見できることをシミュレーション実験により示す。
著者
石川 諒人 藤田 桂英
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2018-ICS-191, no.6, pp.1-7, 2018-03-19

不完全情報ゲームにおいて,ポーカーや麻雀,大富豪などの研究が活発に行われている.それらに比べて 7 並べはまだ十分な研究が成されていない.本研究では,7 並べを題材に評価値法と UPP 法の拡張を考案し,手法を導入したエージェントによる対戦実験を行った.評価値法は局面から手に評価値をつける手法で,UPP 法は相手の行動から不完全情報を推測する手法である.実験の結果,提案した評価値法を使ったエージェントが既存手法に有意に勝ち越し,評価値法の有効性を確認した.また,拡張 UPP が既存手法であるモンテカルロ法に劣り,7 並べにおいて UPP 法による推測が有効でないことを示した.
著者
三塩 武徳 藤田 桂英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.7, pp.1-6, 2015-02-26

本論文では二人不完全情報ゲームである 「ガイスター (geister)」 に独自の交渉ルールを追加した 「NEGOgeister」 を対象とする.本ゲームでの交渉を有利に進めるためには相手と自分の駒の価値を相対的に正しく評価し自分の得になる選択をする必要がある.一方,教師データとなるガイスターの棋譜は極めて少ないため駒の価値を評価する関数を作成することが難しい.そこで本手法では UPP 的な概念を用いて,シミュレーション結果の差異によって相手の駒の価値を推定する.これは正体のわからない相手の駒がゲーム中どれだけの価値があるのかを評価する特徴の一つとなる.さらに,評価実験によりこの特徴が相手の駒の価値を正確に反映しているかを確認した.In this paper, we study the "NEGOgeister" including our own negotiation rules to the "geister" which is a bilateral incomplete information game. A player needs to evaluate the values of our and opponent's pieces relatively, and select the effective strategies. However, it is difficult to decide functions of evaluating the values of the pieces because the records of "geister" which is used for learning data are little. Therefore, our proposed method estimates the values of the opponent's pieces with differences of simulation results using the UPP concept. It is the one of important features to evaluate the values of unknown opponent's pieces. We evaluate and discuss them with the objective of evaluating the values of opponent's pieces, accurately.
著者
藤田 桂英 梶川 裕矢 森 純一郎 坂田 一郎
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.144-149, 2012-05-20

本論文では,重み付き引用ネットワーク解析における新興論文群の発見に対し,どの属性を考慮した重みが有効かを調査した.重み付き引用ネットワークでは出版年など論文の属性情報を解析に用いることが可能である.また,複数の学術領域ごとに重みを考慮した重み付き引用ネットワークを作成し,トポロジカルなクラスタリング手法によりクラスタに分割後,各種類のパフォーマンスをvisibility, speed, topological relevance から評価した.
著者
水谷 信泰 藤田 桂英 伊藤 孝行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

マルチエージェントシステムの分野において,各論点が相互依存関係にある複雑な交渉問題が注目されている.しかし,既存の手法では論点数やエージェント数の増加に対するスケーラビリティが不十分であった.本論文では,論点の依存関係に基づくグループ分けを行い、グループごとに遺伝的アルゴリズムを用いて合意形成を行う手法を提案する.さらに,シミュレーション実験により提案手法が,既存手法より優れていることを示す.