著者
笹原 和俊 Giovanni Luca Ciampaglia Alessandro Flammini Filippo Menczer
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.4N1OS01a1, 2017 (Released:2018-07-30)

多様な情報と人々を結びつけるはずのソーシャルメディアがむしろ社会的分離と情報同質化を助長するエコーチェンバーの問題が近年深刻化している. 本研究では, ソーシャルメディアを模した情報伝搬と社会的接続のメカニズムを導入した意見形成モデルのシミュレーションを行った. その結果, アンフォローによる社会的切断がエコーチェンバー化を駆動すること,フォローの仕方によってダイアドの形成が異なることがわかった.
著者
植田 康孝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.4C11, 2017 (Released:2018-07-30)

人工知能の進化により私たちの価値観や生き方が変わる。日本人は勤勉を尊ぶ価値観を根付かせて来たが、アニメ「おそ松さん」は6人兄弟が遊んで暮らす脱労働化生活を送る。「おそ松さん」的ライフスタイルとは、政府がベーシック・インカムを支給して物質的欲望を満たした場合、文化、芸術、旅行など「コト」についての関心を増やすことである。賃金が支払われるだけの労働を行う生き方に代わり、個性を大切にする生き方となる。
著者
林 友超 呉 双 板東 勇樹 宇津呂 武仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.1N11in2, 2017 (Released:2018-07-30)

本論文では,人狼AIを実現するための要素技術の一つとして,ウェブ上の人狼ゲー ム「人狼BBS」のプレーログを対象として,各プレーヤーの視点で他プレーヤー の役職を絞り込む過程を,定式化する.特に本論文では,役職割り当てを更新す る過程を制約充足問題として定式化して,制約充足問題に対する汎用的なソルバー 用いて実装した.
著者
朱 中元 中山 英樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.2O42, 2017 (Released:2018-07-30)

ニューラル機械翻訳モデルにアテンションが重要な役割を果たしている。しかし、アテンションモデルの計算は全ての位置について行われるためで、計算複雑さを大幅に上昇した。本研究では、冗長なアテンション計算を削減できる新しいメカニズムを提案する。提案モデルは、位置に基づくペナルティを計算し、大きくペナルティされた位置に対するスコアの計算はスキップされる。実験で、計算を平均50%以上削減できることを確認した。
著者
塩谷 碩彬 那須野 薫 松尾 豊
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.2B14, 2017 (Released:2018-07-30)

深層強化学習は学習に多くの試行回数を必要とする。この問題を緩和する方法としてモデルベース強化学習があり、さらにモデルフリーの強化学習を組み合わせることで環境のモデルによる方策への制約を緩和しようという試みがある。本研究ではモデルベース学習を活用してモデルフリーの深層強化学習の手法であるDeep Deterministic Policy Gradientのサンプル効率が改善されるか否かを分析する。
著者
宗 未来 関沢 洋一 竹林 由武
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.2J3OS16b2, 2017 (Released:2018-07-30)

近年、うつ病に対する自習型eラーニング(iCBT)のエビデンスが蓄積し、英国では公的医療にも採用されている。本研究では、自然言語処理により①入力された悩みに共感提示や②自習に有用な指導、の機能付iCBTの抑うつ者における効果を無作為統制試験により検証した。結果、有意な脱落低下や軽うつ者の長期抑うつ悪化予防が示唆された反面、短期的効果では従来型に劣るというものであった。
著者
上門 雄也 大和田 勇人 金盛 克俊 鈴木 正昭
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.1K25, 2017 (Released:2018-07-30)

転職サイトは企業の求人広告を載せ、掲載料をもらうことで収益をあげている。なので、転職希望者が多ければ多いほど収益が多くなる。しかし、転職希望者は転職サイトに登録しても一度も応募せず離脱してしまうことが多い。そこで、本研究は職務経歴書を用いて離脱する会員と離脱しない会員の違いを特定する。また、会員の登録情報とテキストデータを統合することで会員の離脱予測の精度を上げる。
著者
児玉 謙太郎 山際 英男
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.1O1OS30a2, 2017 (Released:2018-07-30)

本研究では、綱渡りを競技化したバランス・スポーツ“スラックライン”がバランス能力に及ぼす影響を調べる。スラックラインでは、不安定なラインの上で全身を協調させ動的にバランスをとる必要があり、アスリートやリハビリテーション対象者の体幹・姿勢バランスのトレーニングとして着目されている。本発表では、スラックラインでのトレーニング(週1回20分×4週間)を行った事例研究の結果を報告する。
著者
三好 巧真 日和 悟 廣安 知之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.3E1OS11a2, 2017 (Released:2018-07-30)

Well-beingを実現する手法として注目されるマインドフルネス瞑想に対して,近年,脳科学の観点から研究が盛んに行われている.本研究では,瞑想状態のフィードバックを目的として,瞑想中の脳状態の定量的評価を行っている.本稿では,fMRIを用いて計測した瞑想時の脳活動データに対し,グラフ理論に基づいた脳機能ネットワーク解析により,瞑想状態を定量的に評価可能な特徴量を検討する.
著者
岩垣 守彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.1D2OS29a1, 2017 (Released:2018-07-30)

散文は基本的には「理由・原因(動作・状態)+随伴主動作+結果(動作・状態)」という三つの要素を揃えて「論理的納得」を与えようとする.和歌・短歌・俳句なども「論理的納得」を基礎とするが,様々な詩的技巧をこらして「感覚的共感」を与えようとする.和歌・短歌・俳句の論理的な言い換え散文を参考にして,韻文による共感喚起の手法を探ってみる.
著者
安藤 雅行 河原 吉伸 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.2M2OS34a2, 2017 (Released:2018-07-30)

近年,深層学習を用いた様々な応用システムが開発されてきている.しかし,その多くは出力の精度向上を目指したものとなっているため,出力を導いた具体的な分類パターンが不明なことが多い.そこで本研究では,文章の分類問題を例として,出力を導くネットワークの一部を可視化することで,分類パターンの意味付けを支援する.これにより,学習された内容に基づく新たな知見を,人間が獲得できる環境の構築を目指す.
著者
内山 清子 石川 諒
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.1D2OS29a3, 2017 (Released:2018-07-30)

従来の昔話に当てはめた物語構造分析を、恋愛漫画を対象としてきっかけ、出会い、別れ、すれ違いなどのイベント、イベント毎の心理状態、具体的な行動などを調べ、恋愛という限られた状況における典型的なストーリーのパターンを定式化することを目指す。恋愛におけるストーリー展開、セリフの効果、イベントにおける対応方法などを分析することにより、恋愛だけでなく一般的なコミュニケーションへの応用について考察する。
著者
高野 雅典 福田 一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.4N1OS01a2, 2017 (Released:2018-07-30)

ヒトは多様なコミュニケーションシステム(社会的グルーミング方法)を使いこなす.それは複雑な社会において効率的に社会関係を構築維持するためである.本研究では,ヒトはどのように多様な社会的グルーミング方法を使い分けているか? それによって社会構造はどのような影響受けるか? を説明するモデルを提案する.それは13個の多様な社会データにもとづいて構築される.