著者
西岡 和恵 久本 和夫 山田 健一 麻上 千鳥
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.758-761, 1987 (Released:2010-08-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

難治性の慢性蕁麻疹および皮膚掻痒症に対し, H1受容体拮抗剤としてヒドロキシジンを, H2受容体拮抗剤としてファモチジンとを用いその併用効果を検討した。その結果, 慢性蕁麻疹の7例中6例, 皮膚掻痒症の4例中2例において, ヒドロキシジン単独投与にくらベファモチジンを併用した方が有用と認められ, 今後試みられるべき優れた治療法と思われた。
著者
加藤 尚斗 新谷 和也 吉田 周平 山口 洋平 本田 行佑 山田 健一 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.132-133, 2005-08-06

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「空の青さと夕焼け」と題する実験授業の内容及びそこで使用した実験教材を紹介する。アクリル板を組み合わせて製作した簡易水槽の中に様々な水溶液を入れ、これにLED単色光や懐中電灯の光をあてて、色による到達距離の違い(散乱度合いの差)や液体の色の見え方の変化を観察し、それらを通じて日中の空が青く見える理由や夕焼けが赤く見える理由を小学生に理解してもらうことを目的としている。これらは、小学5・6年生の総合的な学書の時間で、実際に演示した。実験に使用する水溶液としては、日常生活の中で箇単に入手可能なものを使用することで、再現実験が容易に実施できるようにした。また、実験の効果を増す目的で、きれいな夕焼け色を実現するために適した水溶液濃度と水槽長さとの関係を調べた。
著者
吉野 巌 山田 健一 瀧ヶ平 悠史
出版者
The Japanese Association of Educational Psychology
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.83-83, 2015

62巻2号に掲載された「音楽鑑賞における演奏者の映像の効果―音楽心理学研究に基づく仮説の実践授業での検討―」の英文要約の中の誌名が誤っていたため,修正いたしました。
著者
山田 健一朗 納富 一宏 斎藤 恵一
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.41-48, 2014-04-25 (Released:2017-09-02)
被引用文献数
1

近年,スマートフォンやタブレット端末が急速的に普及しており,今後もさらに増え続けると予測されている.スマートフォンやタブレット端末は,携帯電話では持ち運ぶことが困難であった高度な情報を手軽に持ち運ぶことが可能となっているため,セキュリティ対策は重要となっているが,覗き見攻撃等によってパスワードが解除されてしまう危険性がある.一度パスワードを解除することができれば,その後は誰でも自由に操作可能になるため,重要情報が盗まれてしまう危険性がある.そこで,本稿では,パスワード解除後の個人識別手法として,フリック操作やタッチジェスチャー時の行動的特徴量を用いた個人識別手法を提案する.本手法は,スマートフォン操作時の加速度や画面操作の癖を自己組織化マップにより学習することで認証を行う手法である.実験では,フリック操作とタッチジェスチャーを用いて認証精度の検証を行った.その結果,最高98.01%の認証精度が確認された.認証精度の向上には,操作の再現性が重要であること分かった.今後は,本手法の実装に向けて,実環境を想定した検証実験を行う予定である.
著者
吉野 巌 山田 健一 瀧ヶ平 悠史
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.143-155, 2014 (Released:2015-03-27)
参考文献数
23
被引用文献数
2 1

本研究は, 演奏者の映像が楽曲の認知に及ぼす影響と鑑賞授業での有効性について検討したものである。研究1は, 小学校5年生と大学生を対象に, 聴取した楽曲に対する感情価評定と自由記述の量・内容が音響のみ条件と映像付き条件とで異なるかどうかを比較した。その結果, 演奏者の映像は, 基本的な感情的性格の認知にはほとんど影響しないが, 5年生が楽曲の特徴を認知し記述するのを妨害する(大学生に対しては促進する)ことが示された。研究2では, 研究1の結果から立てた仮説「楽曲の諸要素の認知や情景のイメージには音のみ聴取が効果的であり, 演奏表現や楽器の認知, 動機づけの喚起には映像提示が効果的である」について, 小学校4年生の鑑賞授業で2種の教授法を比較することにより実践的に検討した。この結果, 楽曲の諸要素の認知や情景のイメージについてはほぼ仮説通り, さらには楽器の認知でも, 音のみで鑑賞することの優位性が示された。演奏表現に関しては有効な教授法が複数の下位項目間で分かれ, 動機づけに関しては教授法間で差が認められなかった。両者の視聴形態の効果をふまえた上での, 学習目的に応じた授業計画の必要性について議論する。
著者
山田 健一 野田 政春 野口 忠広 熊本 勝己
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.158-163, 1983-10-30 (Released:2009-05-22)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

1.チャバネアオカメムシの越冬密度を知る方法として,篩法は効率的で精度の高い調査法である。2.南向斜面の常緑広葉樹林では越冬密度が高く調査場所として適している。3.調査時期としては,大部分の個体が落葉中に生息している11月下旬~3月下旬が良い。4.赤褐色の越冬色を呈した個体は10月下旬より見られ始め,11月以降3月下旬まではほとんどが越冬色であった。5.篩法による各地の越冬密度の年次変動と翌春の各種指標植物樹上における寄生量の年次変動とはよく一致した。6.越冬色を呈した成虫を18℃以上の温度条件下に置くと体色が緑色に変化し,特に25℃以上では処理4日目にはほとんどの個体が変色した。7.照明条件は体色の変化には無関係のように思われた。8.篩法でふるった落葉を大型ポリ袋に入れたまま25℃の定温条件下に4~6日置くとほとんどの個体が変色するため,より簡単で精度の高い調査ができる。
著者
山田 健一 石井 祐次 武田 知起 黒木 廣明 三苫 千景 内 博史 古江 増隆 山田 英之
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡医学雑誌 = Fukuoka acta medica (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.106, no.5, pp.169-175, 2015-05-25

The effect of cynaropicrin that is the major component of an edible plant, artichoke (Cynarascolymus) on 2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran (PenCDF)-induced toxicity in mice was studied. We evaluated the effect of cynaropicrin on the wasting syndrome and oxidative stress elicited by PenCDF. However, the PenCDF dose-response relationship on the wasting syndrome has been superficial. Therefore, we determined the dose which causes wasting syndrome in C57BL/6J m ice, a responsive strain to dioxins. Since 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin (0.1 mg/kg, p.o.) induces hepatic ethoxyresorfin O-deethylase (EROD) activity in mice, we set the doses of PenCDF at 0.3, 1.0, 3.0, 5.0 and 10 mg/kg (once, p.o.) on the basis of its toxic-eqivalency factor (0.3). The wasting syndrome was evaluated by measuring the daily changes of body weight. Thiobarbituric acid-reactive substances were used as an index of oxidative stress. Of PenCDF doses examined, wasting syndrome and oxidative stress took place most markedly in 5 mg/kg. In disagreement with this, EROD activity which is the marker of the aryl hydrocarbon receptor-dependent induction of cytochrome P450 1a1 was elevated most abundantly at 0.3 mg/kg. Then, we examined the effect of cynaropicrin on the wasting syndrome and oxidative stress provoked by PenCDF at 5 mg/kg. However, this compound up to 20 mg/kg (p.o.) did not attenuate PenCDF-induced wasting syndrome. On the contray, PenCDF-induced oxidateive stress was suppressed by cynaropicrin at the highest dose (20 mg/kg), although EROD activity was increased rather than reduced by cynaropicrin at lower doses. Thus, it is suggested that cynaropicrin has an ability to reduce oxidative stress caused by PenCDF.
著者
中村 強 山元 涼子 田中 芳明 山田 健一
出版者
福岡女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、近年では軽視できない重要な生活習慣病の一つとされているが、現状は的確な効果が見いだされていない。本疾患は酸化ストレスに伴って発症することに着目し、病態モデルの開発および抗酸化物質の投与を中心にNASHへの発症予防に関する検討を行った。すなわち、新規な病態モデルであるSTAMマウスはヒト疾患に極めて近いこと、比較的短期間に、かつ安定して発症することを確認した。また本マウスを用い、ビタミンEならびにアミノ酸(イソロイシン、ロイシン)、D-グルコースの異性体であるD-アロースの投与の効果を検討し、STAMマウスの肝障害を有意に抑制することを認めた。