著者
石田 晋司
出版者
四天王寺大学院
雑誌
四天王寺大学大学院研究論集 (ISSN:18836364)
巻号頁・発行日
no.12, pp.5-18, 2018-03-20

地域自立支援協議会は、障害者支援のネットワーク構築ために中心となり活動することが期待される機関である。大阪市は、区地域自立支援協議会に参画し地域における相談支援体制の中核的な役割を障がい者相談支援センターに課している。現在では、24 区全区に障がい者相談支援センターを中心とした区地域自立支援協議会が設置されている。そこで、区地域自立支援協議会や地域における障害者支援の現状と課題を把握するために、障がい者相談支援センターの職員にインタビュー調査を行った。 結果は、【活動推進の条件】【活動の膠着】【連携困難な事業者の増加】のコアカテゴリーが生成され、行政が参画している組織の受け入れられやすさを活用して、意欲的に障害者福祉支援の周知を行っている状況、制度的課題、地域の事業所の意識の変化などが明らかになった。
著者
石橋 正浩 二文字 理明 岩切 昌宏 石田 晋司 ベンクト G・エリクソン キルスティ クウセラ
出版者
大阪教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

精神障害者の地域生活を支える支援,とりわけサービス利用者と援助者との間でおこなわれる共同意思決定のプロセスについて,スウェーデンの専門職であるパーソナル・オンブズマンの制度と役割を整理し,その機能を日本で展開する可能性について,相談支援専門員を対象にした調査をもとに考察した。両国とも利用者の主観的ニーズと自己決定を最大限尊重しようとする援助者の姿勢は共通であるが,利用者の自己決定を支えるセーフティネットの広がりには違いがある。