著者
石田 毅 直井 誠 陳 友晴 奈良 禎太
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

地球温暖化の速効的対策であるCO2(二酸化炭素)地中貯留では,大量のCO2を地下深部に圧入するが, CO2は地下深部ではさらさらとして粘度が小さい超臨界状態となるため周辺地層に与える影響を検討して必要がある.本研究では,現場の岩盤に超臨界CO2の圧入しその際の微小な破壊音であるAEを測定した.その結果,超臨界CO2は水の圧入に比べてAEの震源が広く分布するが,圧入位置での亀裂造成後時間が経過すると亀裂閉合によると思われるAEが観測された.このようなAEは岩盤の破壊ではなくガス抜けよるものと思われ,例えAEの震源分布が広がっても周辺地層に安定性に与える影響は小さいと思われた.
著者
真島 顕子 石田 毅 野島 伸仁 椎名 正明 ルイス・A・マルケス
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.63-68, 2010

English is recognized as the global language, while other foreign languages are usually referred to as "the second foreign languages" and tend to be considered less important in higher education, especially in technical colleges, in Japan. Some technical colleges minimize the number of foreign language classes and some haveeven closed them down completely. This trend is being encouraged by the recent emphasis on English education and the difficulties in employing full-time or even part-time teachers for such classes. However, our research has found that students wish to have a chance to learn the second foreign languages at school.Therefore, we strongly believe in the importance of learning foreign languages along with English and retaining them in the curriculums. This can help us on the road to true international understanding.
著者
石田 毅 田仲 正弘 水田 義明
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

平成7年度にはAEデータ収録・解析装置を設置するとともにボーリング孔内の1断面に90度の等間隔で4個のAEセンサーを設置できる水圧破破亀裂検出用のAEゾンデを試作した.また,本研究の軸となるAEのP波の到着時間差から亀裂発生方向を決定するための解析手法を理論的に定式化した.平成8年度には,この定式化した手法に基づく数値シミュレーションと室内実験を行い,亀裂方向決定精度に及ぼす種々の要因の分析を行った.まずセンサーの設置断面とAE発生断面の距離を変化させて各センサーへのP波初動到達時間の差を数値計算で求め,これを予想される測定の時間精度と比較することにより,実用的な精度を得るために必要なセンサーとAE発生断面の離間距離の限界を明らかにした.次にボーリング孔を模擬した鉄製の厚肉円筒に試作したゾンデを設置し,円筒の外側から模擬AE信号を与える実験を行い,上述の数値シミュレーションが妥当性を確認した.またAEセンサーの受感方向には指向性があるが、AEセンサーの受感方向を中心に45°以内にAE震源がある場合にはP波初動を明瞭にとらえ得ることを,この実験により明らかにした.平成9年度は,これら成果に基づき(株)日本パブリックが水圧破砕による地圧測定業務のために掘削したボーリング孔を利用して,試作ゾンデを用いた現場実験を行った.この現場実験で得られたデータを整理し,これまでの理論的・実験的研究で得た知見の妥当性を確認した.しかし,実用的な精度で亀裂方向を決定するには,亀裂発生箇所近傍にAEセンサーを設置する必要のあること,一方,現状の仕様のゾンデでも,AE発生頻度の時間変化やAEの周波数の変化から,従来明らかでなかった原位置での水圧破砕亀裂の挙動に関する情報が得られることがわかった.
著者
石田 毅 村田 澄彦 深堀 大介 薛 自求
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

火力発電所などから排出される CO2(二酸化炭素)を分離回収し地中に貯留すれば,有効な地球温暖化対策となるが,そのためには,地中に圧入された CO2 の挙動を調べておく必要がある.本研究では CO2 を花崗岩に圧入して破砕する実験を行った.その結果,CO2 は粘度が小さいため,水に比べて分岐の多い 3 次元的亀裂が広い範囲に造成される傾向が見られた.このことは,シェールガスや高温岩体地熱開発などの亀裂造成に CO2 を有効に利用しつつ地中貯留を実現できる可能性を示している