著者
磯野 英治 近藤 佐知彦 宮原 啓造 イソノ ヒデハル コンドウ サチヒコ ミヤハラ ケイゾウ Isono Hideharu Kondo Sachihiko Miyahara Keizo
出版者
大阪大学国際教育交流センター
雑誌
多文化社会と留学生交流 = Journal of multicultural education and student exchange : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (ISSN:13428128)
巻号頁・発行日
no.20, pp.19-24, 2016

本稿では、国際教育交流センターの短期プログラム開発研究チームと日本語教育研究チームが協働のもと行っている短期日本語教育プログラムである「J‒ShIP」および「超短期プログラム」の2015年度の実施状況を報告した。その中で、新たなプログラムの開発の背景や短期日本語教育プログラムの意義と可能性を併せて論じている。
著者
磯野 英治 西郡 仁朗
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.166, pp.108-114, 2017 (Released:2019-04-26)
参考文献数
9

言語景観が日本語を学ぶ学習者のための教育・学習リソースとして注目され,実際の授業での活用も始まっている。本稿では,2020年オリンピック・パラリンピック東京大会という社会的なトピックと言語景観を関連付けた新しいコンセプトを有する日本語教育用ビデオ教材『東京の言語景観-現在・未来-』について制作における目的と内容,および公開方法と授業実践を報告した。授業実践では,ビデオ教材を使用した教育実践によって,日本語学習者が身近に存在する言語景観の様々な特徴に気付くだけではなく,社会を構成する要素として言語景観を意識できるようになったと考えられる。
著者
磯野 英治 近藤 佐知彦 宮原 啓造 イソノ ヒデハル コンドウ サチヒコ ミヤハラ ケイゾウ Isono Hideharu Kondo Sachihiko Miyahara Keizo
出版者
大阪大学国際教育交流センター
雑誌
多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (ISSN:13428128)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.19-24, 2016-03-31

本稿では、国際教育交流センターの短期プログラム開発研究チームと日本語教育研究チームが協働のもと行っている短期日本語教育プログラムである「J‒ShIP」および「超短期プログラム」の2015年度の実施状況を報告した。その中で、新たなプログラムの開発の背景や短期日本語教育プログラムの意義と可能性を併せて論じている。
著者
ロング ダニエル 磯野 英治 塚原 佑紀
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.31, pp.31-40, 2007

本論で小笠原諸島の欧米島民が持つ日本語アクセント体系の実態を記述する。調査した結果、返還前に言語形成期を迎えた中年層と返還後にそれを迎えた若年層との間に顕著な違いが見られた。中年層話者はアクセントの型による単語の意味区別をしない無型アクセントとなっている。一方、若年層のアクセントは東京式アクセントとほぼ一致している。返還前に生まれ育った話者が無型アクセントになっている原因は、英語を母語とする人が日本語を習得したときに類別語彙が完全には習得できなかったことと、一型アクセントとなっている八丈方言を欧米系が耳にしていたこと、の2つが重なったことだと考えられる。世間で言われているような「テレビの影響」によって無型アクセントの話者の「有型化」が起こり類別語彙ごとに東京式アクセントを獲得する例は、これまでの研究では実証されておらず、不可能と思われる。むしろ東京など関東地方から島に移り住んで来た多くの東京式アクセント話者と日常的に面と向かってことばを交わしているという言語接触によってアクセントの有型化が起きたのではないかという結論に至る。