著者
神野 雄二
出版者
熊本大学
雑誌
国語国文研究と教育 (ISSN:02882981)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.121-149, 2020-01-31

「国語国文研究と教育」第56号において「『書道』に関する用語の適切な英語翻訳についての研究 : 『篆刻』に関する用語について」(39344)として,また「国語国文研究と教育」第57号において「『日本篆刻の歴史』の和文英訳 : 篆刻に関する和文英訳の課題と展望」(41825)として論考を発表した.書道,中でも篆刻に関して,その英語表現について考察したものである.本稿では,いくらか加筆修正を施し再掲する.二つの論考は,「篆刻」というキーワードで関連するものであり,ここに一篇の論文として載せる.
著者
神野 雄二
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009-04-01

日本における篆刻や篆刻家の基礎的研究を、調査研究・文献研究・科学的研究の3種の方法により詳細に進めた。篆刻や印学の史的考察、篆刻家の事跡の調査・研究と作品研究を遂行し、論考として発表した。また、篆刻に関わる傍系の文人・芸術家の事跡の調査・研究と作品研究を行なった。日本における篆刻・印学や篆刻家の研究、それらの広い視野に立った体系的な研究はまだ十分なされていなかった。本研究において、日本の篆刻や篆刻家の歴史的・芸術的・文化史的な面の一端を明らかにすることができ、日本の印学の体系化に向けての研究の深化をはかることができた。
著者
神野 雄二 ジンノ ユウジ Jinno Yuji
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 人文科学 (ISSN:0454613X)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.275-286, 2010-12-03

本論では、山田寒山の印学面での業績を論述するとともに、『寒山本印章備正』の成立と内容を見、『印章備正』に纏わる事柄を精査し、日本印学史の一端を明らかにする。尚、本稿は第十六回書学書道史学会において口頭発表した「日本印人研究-山田寒山の印学と『印章備正』を中心に-」を基に、その後の新知見を追補し纏めたものである。