著者
山本 馨 栗原 毅 福生 吉裕
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学医学会雑誌 (ISSN:13498975)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.179-180, 2012 (Released:2012-05-30)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

Anisakiasis is a disease characterized by the abrupt onset of sharp epigastric pain, typically a few hours after eating raw or undercooked seafood. At present, the most common effective treatment is endoscopic removal. However, over 23 years Yamamoto has used an antiallergic drug (Stronger Neo-Minophagen C) and prednisolone to treat more than 190 patients with anisakiasis diagnosed on the basis of symptoms and without endoscopy. In this report, Kurihara reconfirms the effectiveness of this unique treatment for patients with endoscopically diagnosed anisakiasis. On the basis of these findings, we propose that the combination therapy of an antiallergic drug and a corticosteroid is a reasonable, inexpensive, and safe method for treating anisakiasis.
著者
小林 陽二 福生 吉裕 赫 彰郎 金川 卓郎
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.263-273, 1992-10-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

動脈硬化症や血栓症に伴う〓血状態の臨床的判定の一助として Diagonal Ear Lobe Crease (ELC) の有無判定が有用か否かを768名の健康診断受診者を対象に行った。その結果, ELC (+) 群において高血圧者や心電図異常者の頻度およびTC,β-Lp, Atherogenic Index などの血清脂質は有意に高く, Apo AI, Apo AI/B ratio は低値傾向, Apo AII は有意に低値であった。各種疾患で入院中の患者34例を対象に行った寺澤らの診断法による〓血度測定とELCの有無判測の結果, ELC (+) 群で有意に〓血度は高かった。以上の成績からELCと動脈硬化症は関連性が高いものと考えられ, 動脈硬化症や血栓症に伴う〓血の判定においてELCの有無判定を考慮して良いものと考えられた。動脈硬化症は未病の状態と考えられることから, ELC有無判定のような簡易な方法で〓血状態を臨床的に診断できることは有用であると思慮定れた。
著者
福生 吉裕 佐藤 朋子
出版者
日本未病システム学会
雑誌
日本未病システム学会雑誌 (ISSN:13475541)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.105-109, 1999-08-31 (Released:2010-09-09)
参考文献数
9

目的: 喫煙によるレプチンへの影響について検討を加えた。対象: 1日20本以上2年以上の喫煙歴を有する者と非喫煙者でBMI, 体脂肪率, 各種血清脂質, 血清レプチン濃度を測定した。結果: 喫煙群 (T) (n=96) と非喫煙群 (C) (n=395) 間のBMIに有意差はなかった。このBMIの一致した両集団で体脂肪率を検討すると, C群は27.6±8.2%, T群では24.0±6.7%と喫煙群で有意の減少を示した。体脂肪率へ影響を及ぼす各種パラメーターをC群で重回帰分析で求めると, レプチンが最も強い相関を示した。しかし喫煙群では非喫煙群よりこの相関は低下を示した。レプチン濃度はT群では4.5±2.9ng/mL, C群では7.1±4.8ng/mLで喫煙群で有意に低下していた。脂肪細胞よりレプチンが産生されることより [レプチン/体脂肪率] を検討すると, 喫煙群では体脂肪からのレプチン産生が有意に減少していた。結論: 長期喫煙により体脂肪率は減少することがBMIの一致した集団で判明した。またレプチン濃度も喫煙で低下することより, [レプチン/体脂肪率] を検討すると喫煙群で有意の低下がみられた。このことは喫煙は脂肪細胞からのレプチン産生を抑制すると示唆された。同一BMIにもかかわらず喫煙群で低レプチンであることはレプチンの感受性が増していると示唆された。