著者
篠原 睦治
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
no.2, pp.7-28, 2009-03

ぼくは、2009年春で、定年退職する。在職36年になる。こんな機会に、"仕事"を振り返ってみるのも一興かなと思う。本稿で扱いたい著書、論文をリストアップしたら、107点になった。それらをテーマ毎にまとめてみたら、テーマは13になった。取り組みだした時期の順に並べると、「臨床心理学研究の発表とその問い直しの開始」「特殊教育批判と『共生・共育』の模索」「生命操作・優生思想の諸問題―胎児診断からの出発」「『精神薄弱』概念の検証と知能テスト批判」「『障害』学生との出会いと『共学』問題」「『養護学校義務化と発達保障論』批判」「フィールド・ワーク: アメリカの『障害者・黒人』問題」「対談シリーズ: 『共生』論の検証」「『アジア』に関するフィールド・ワーク」「臨床心理学会改革の終焉と社会臨床学会の創設」「カウンセリングの実際とその批判」「特別支援教育と『教育改革』問題」「障害者・老人の囲い込みと暮らし」になった。本稿では、各項目にそって、論述する。