著者
大風 翼 菊本 英紀 小野 浩己 今野 雅 池谷 直樹 挾間 貴雅 中尾 圭佑 岸田 岳士 田畑 侑一 中島 慶悟 義江 龍一郎 富永 禎秀
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.26, no.62, pp.179-184, 2020-02-20 (Released:2020-02-20)
参考文献数
20
被引用文献数
6

Appropriate large-eddy simulation (LES) guidelines for pedestrian wind environments are being established by the working group of the Architectural Institute of Japan. We conducted LESs for a flow field around an isolated building to clarify the influence of computational conditions on turbulent statistics. We performed a cross-comparison study by examining both experimental and LES results for various computational conditions such as grid arrangements, subgrid scale models, spatial derivation schemes for convection term, and convergence criterion for a coupling algorithm of flow and pressure fields. Results can be used to provide LES guidelines for predicting the pedestrian wind environment.
著者
義江 龍一郎 田中 英之 白澤 多一
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会年次研究発表会・梗概集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.12, 2007

狭い土地に人口が集中し、高層ビルが密集して建ち並ぶ香港では、風通しの悪さやエネルギー消費の急速な増大なども相まって、汚染質の滞留やヒートアイランド化が深刻な問題となっている。こうした問題を解決すべく、香港政府都市計画局では「都市通風換気アセスメントシステム:Air Ventilation Assessment System(AVAS)」の制定を目指している。本研究ではAVAS制定のための基礎情報を提供するために、(1)高層密集市街地での風通しの現状、(2)建蔽率と建物高さの変化が街区内の風通しと温度場に与える影響、以上を明らかにするために、高層密集市街地をモデル化した風洞実験を行った。その結果、高層密集市街地であっても、その風速比はグロス建蔽率で整理できることが確認された。また、建物高さの変化を利用することで、都市空間の風通しが改善され、建蔽率を小さくするよりも効率よく温度場が改善されることが明らかになった。
著者
宮里 龍太郎 義江 龍一郎 三浦 翔 東海林 諭
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集 第23回 風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
pp.61, 2014 (Released:2015-03-10)

本研究では、WRFによる計算結果と観測結果の比較を行いながら、各物理モデルの選択とナッジングの有無がWRFの計算結果に与える影響を調査した。地表面過程にNoahを用いることで、WRFの計算結果と観測結果との対応が向上する。また、WRFの解析結果によるワイブル係数は、観測結果と良く一致している。そのことから、全風向だけでなく各風向の風速の発生頻度をWRFを用いて予測することができる。計算領域を大きくすると上空の風向・風速ともに観測結果と対応がかなり悪くなったが,ナッジングをかけることで観測結果に近づいた。WRFの計算結果は,風向によるべき指数の変化をよく捉えているが,全般的に観測結果よりべき指数がやや小さい。
著者
富永 禎秀 大風 翼 菊本 英紀 白澤 多一 義江 龍一郎 持田 灯
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.51, pp.609-614, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
10

Recently, applications of CFD (Computational Fluid Dynamics) are expanding to various environmental issues such as pollutant/thermal dispersion in urban areas. The outdoor environment sub-committee of the Architectural Institute of Japan have conducted several benchmark tests for obtaining basic information and knowledge in order to provide the extended practical guidelines of CFD, which can be applied to more broad environmental issues than the present ones. This paper reports the results which considered the sensitivity of various computational conditions in the RANS (Reynolds-Averaged Navier-Stokes equations) model to the prediction accuracy of pollutant concentration distributions for two different configurations.