著者
三浦 翔 井實 康幸 竹川 正浩
出版者
一般社団法人 日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.187-216, 2020-03-30 (Released:2020-12-02)
参考文献数
14
被引用文献数
1

金融機関における信用リスク管理業務では,法人債務者のデフォルトに対する予兆管理が行われている.この点,債務者が大企業を中心とした上場企業であれば,企業の信用状態をタイムリーに反映しやすい株価などをデフォルトの予兆管理指標として活用できるが,中堅中小企業を中心とした非上場企業には,信用状態を即時に反映する指標が存在しない.また,信用リスク管理業務では,財務情報を用いた信用リスク評価が一般的に行われているが,財務計数には,信頼性及び即時性の面で一定の制約がある.そこで,本稿では,中堅中小企業を中心とした非上場企業にも適用可能で,かつタイムリーなモニタリングを実現するためのデフォルト予測モデルを構築する.具体的には,金融機関の預金口座における入出金情報を用いて,機械学習モデルや統計モデルを用いたデフォルト予測モデルを構築し,モデル精度の検証を行い,そのうえで予兆管理実務への適用可能性について検討する.モデル精度検証の結果,入出金情報を用いた場合において,機械学習モデルの精度は十分に実用可能な水準であることが確認された.また,機械学習モデル対比ではやや精度が落ちるものの,解釈性に優れたロジットモデルについても,実務で十分に活用可能な精度を有することが確認された.
著者
三浦 翔平 西村 麻美 小林 範久
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.38-39, 2006

We studied organic electrochromic materials, which showed vivid color change to cyan, magenta or yellow upon electrochemical stimulation, from a view point of a new class of color electronic paper. Coloring and bleaching could be repeated without any decay over 500 cycles. Further, flexible electrochromic cell with gel polymer electrolyte has also been demonstrated.
著者
三浦 翔平 西村 麻美 小林 範久
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.134-135, 2005

We studied electrochemical properties of electrochromic materials, which showed reversible color change by electronic stimuli, from a view point of paper-like electronic imaging device. Electrochemical materials showing color changes from clear to the three primary colors such as RGB or CMY should be required to realize full color paper-like electronic imaging decvice. In this paper, we studied electrochromic characteristics of phthalate derivatives from the view point of its color and the electrochromic mechanism for paper-like display.
著者
三浦 翔
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

2007年3月から邦銀に対してバーゼルII(新BIS規制)の適用が始まった.これに伴い,信用リスク管理において,各行独自のリスク評価手法の開発が認められるようになり,基礎的内部格付手法(FIRB, Foundation Internal Ratings-Based approach)から先進的内部格付手法(AIRB, Advanced Internal Ratings-Based approach)への移行に際して推計値が必要とされる債権回収率(RR, Recovery Rate),またはデフォルト時損失率(LGD, Loss Given Default)の推計精度の向上が求められている.しかし,債権回収のデータベースの構築が充実していないことや,債権回収途中のデータの取り扱いなどに対する一般的な手法が確立されておらず,いまだ回収率推計モデルの研究は進んでいなかった.そこで,内部格付の低下(要注意から要管理への変更)によりデフォルトを定義した場合の,担保や保証協会による保証などを勘案した回収率推計モデルの構築を行った.モデルのパラメータ推計には銀行の格付および回収実績データを用いている.また,実際の回収が長期間にわたることや,正常格付への復帰の影響を考慮することによって,より実際の回収を反映したモデリングを提案した.その結果,担保カバー率,保証カバー率が回収率の有力な要因であることがわかり,それらの関数としてEL(Expected Loss)が推計可能であることを示すことにより,実データによる内部格付手法に応じた信用リスクの計量化を実現した.これによって、邦銀固有の特徴である、担保と保証と回収率の関係を表現し、バーゼルIIに対応した信用リスク評価方法を提案したといえる.
著者
田中 俊多 松岡 里紗 三浦 翔 印藤 直彦 藤田 光一 松井 佐織 阿南 隆洋 渡辺 明彦 菅原 淳 向井 秀一
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.2514-2520, 2017 (Released:2017-10-20)
参考文献数
13

症例は70歳代の女性.間質性肺炎で通院加療中に炎症反応亢進を認めたため施行したPET/CTで上行結腸と左腎に集積を認めた.大腸内視鏡検査で,盲腸から上行結腸に直径5-7mm大の黄白色調の扁平隆起性病変の集簇を認めた.また上行結腸に10mm大のⅠsp様の隆起性病変を認めた.生検病理組織学的所見で腎・大腸いずれも,細胞質に顆粒状から類円形のPAS染色陽性像を認め,M-G小体(Michaelis-Gutmann body)と考えマラコプラキアと診断した.マラコプラキアは稀な慢性炎症性疾患で,病理学的に大型のマクロファージの集簇と,その細胞内にカルシウムや鉄の沈着を伴った層状同心円構造を有する封入体(M-G小体)を認めることを特徴とする.膀胱等の尿路系が好発部位であり消化管における報告例は少ない.今回われわれは,腎及び大腸に発生したマラコプラキアの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
三浦 翔平 平石 広典
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.1041-1042, 2016-03-10

本研究では,複数のローターを搭載したヘリコプターであるドローンを利用した構内案内システムの設計を行う.構内にはドローンを移動させるためのラインを設け,ドローンは,下向きに搭載されたカメラによって,ラインをトレースするように移動する.そして,特定の場所には,特別なマーカーを設置し,自己位置の認識と特定の場所の案内を実現する.特定の場所を認識した際には,利用者の持つ携帯端末にその場所の案内情報を表示する.
著者
三浦 翔平 西村 麻美 小林 範久
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.23-24, 2005

We studied electrochemical properties of electrochromic materials, which showed reversible color change by electronic stimuli, from a view point of paper-like electronic imaging device. Electrochemical materials showing color changes from clear to the three primary colors such as RGB or CMY should be required to realize full color paper-like electronic imaging decvice. In this paper, we studied electrochromic characteristics of viologen and phthalate derivatives from the view point of its color and the electrochromic mechanism for paper-like display.
著者
大柏 哲治 石川.京祐 山川 暁 武藤 慎太郎 宮越 勇汰 布施 健太 三浦 翔太 石井 誠士
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構 旭川工業高等専門学校
雑誌
旭川工業高等専門学校 研究報文 (ISSN:03899306)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1-18, 2016 (Released:2018-04-12)

The radishes harvested from the farm contain ones that are short-length or with a forked root. They are called as irregular radishes. The irregular radishes loaded into containers must be eliminated in the radish sizing place after harvest. The radish sizing costs momey and loses time. Therefore we have developed the device eliminating irregular radishes before they would be loaded into the container on the harvester. This eliminating device utilizes photoelectronic sensors and distance measuring sensors. Those sensors detect irregular radishes and the radishes are eliminated in the field before loaded into the container by this device.
著者
宮里 龍太郎 義江 龍一郎 三浦 翔 東海林 諭
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集 第23回 風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
pp.61, 2014 (Released:2015-03-10)

本研究では、WRFによる計算結果と観測結果の比較を行いながら、各物理モデルの選択とナッジングの有無がWRFの計算結果に与える影響を調査した。地表面過程にNoahを用いることで、WRFの計算結果と観測結果との対応が向上する。また、WRFの解析結果によるワイブル係数は、観測結果と良く一致している。そのことから、全風向だけでなく各風向の風速の発生頻度をWRFを用いて予測することができる。計算領域を大きくすると上空の風向・風速ともに観測結果と対応がかなり悪くなったが,ナッジングをかけることで観測結果に近づいた。WRFの計算結果は,風向によるべき指数の変化をよく捉えているが,全般的に観測結果よりべき指数がやや小さい。
著者
三浦 翔 辻 裕之 木村 誠聡 徳増 眞司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.461, pp.1-6, 2009-02-26
被引用文献数
1

拡張TVフィルタは,変分原理に基づき,ガウス性雑音とインパルス性雑音から成る混合雑音を除去可能な非線形フィルタである.しかしながら,良好な復元画像を実現するには,平滑化パラメータを未知の画像より適切に推定する必要がある.本稿では混合雑音重畳画像から平坦領域を切り出し,ε-フィルタを用いて画像に重畳しているガウス性雑音の分散を推定し,これによりTVフィルタの平滑化パラメータを決定する方法を提案する.また,様々な雑音が重畳した標準画像を用いて画像修復実験を行い,提案手法の有効性を検証する.