著者
羽石 操 伊藤 公一 千葉 勇 前川 泰之 新井 宏之 高田 潤一 本間 信一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.95, no.214, pp.45-52, 1995-08-24

本年のIEEEアンテナ伝搬国際シンポジウム(URSI-Meetingと共催)は、6月18日から23日迄の6日間、カリフォルニア州のニューポートビーチのマリオットホテルにて開催された。本シンポジウムにおいては、103-セッションの通常ミーティングが開催されると同時に、3つのワークショップと7つのショートコースが開催された。また、恒例のAP-S Awards Banquetでは各賞の表彰が行われ、日本人関係者としては、石丸先生(ワシントン大学)がDistinguished Achievement Awardを受賞された。
著者
四戸 雄介 羽石 操 木村 雄一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.88, no.12, pp.1063-1073, 2005-12-01
参考文献数
15
被引用文献数
5

本論文では, ひし形マイクロストリップアンテナ素子(以後, RH-MSA)に逆V字型のスリット素子を複数個装荷し, マルチバンド特性を実現させるマルチバンド平面アンテナ, すなわち, スリット装荷RH-MSA素子の構成法と放射特性について述べる.電磁界シミュレータを用いこれらのアンテナ系の特性を求めたところ, リターンロス特性及び放射パターンなどの特性がC-バンド及びX-バンドにおいて良好なマルチバンド特性を示すことが明らかにされた.また, 本アンテナ系のマルチバンド特性を検証するため, スリット装荷RH-MSA素子が試作された.リターンロス特性などの実測値はシミュレーション結果と設計上有意な範囲で良い一致を見た.これらのことより, 本アンテナ系がマルチバンド用の平面アンテナとして有用な一形式となり得ることが明らかにされた.