著者
臼井 澄夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.9, pp.768-774, 2009-09-01
被引用文献数
1

GPSはカーナビや携帯電話をはじめとして世界中で広い分野にわたって使用されるようになっている.GPSは,衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一つであり,世界ではそのほかにロシアのGLONASS,欧州のGalileoなどのGNSSが運用ないしは計画されている.GNSSは空間情報社会と呼ばれる地理情報・位置情報を活用した社会においては必須のインフラである.一般に利用されるGPS端末による測位は10〜20m程度の誤差を含むが,誤差を低減する各種の測位補強技術が用いられるようになり,高精度の測位を必要とする様々な分野で使用されている.本稿では,衛星を用いた高精度測位技術の現状,世界のGNSSの動向,及び応用分野などについて概観する.
著者
前原 秀明 臼井 澄夫 鎌田 一雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.29, pp.7-11, 2002-04-12
被引用文献数
1

IT革命と高齢化社会の進行によりデジタルデバイドが大きな社会問題として意識されている.我々はこれまで,利用者による情報機器を介した情報獲得に焦点を当て,情報インタフェースと呼ぶ視点に基づいてこの問題を検討してきた.本稿では,情報インタフェースの視点から改めて情報獲得におけるバリア(情報バリア)を明らかにし,情報インタフェースにおける情報獲得の構造と評価方法について検討する.またこれに基づいて情報バリアフリーを定義するとともに,これに対するアプローチとして情報バリアフリーモデルを提案する.