著者
松原 義治 山賀 谷一郎 辻川 康二 若林 昭二
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.849-852, 1970-08-01 (Released:2009-11-16)

従来合成されたアセタールは低分子量のアルコキシ基に限られているので, さらに高い保留効果を期待して大きいアルコキシ基を持ったアセタールとその誘導体の合成を行なった。シトロネラール (1) を母体としてシトロネロール (2), ゲラニオール (3) を用いてシトロネリノレ (4), ゲラニル (6) アセタール, あるいは (2), (3) の混合アセタール (5) を合成し, さらに (4), (5), (6) の飽和アセタール (8), (8) から誘導されるアルキノレビニルエーテル (10), その飽和エーテル (11), を合成した。 (4), (5), (6) は硫酸, リン酸, ギ酸水溶液などで冷却下, 分解するともとの (1), (2), (3) が, (8) からはジヒドロシトロネロール (7) が得られる。また (4), (5), (6), (8) を水素で分解すると (7) が得られる。(4), (5), (6), (8) はいずれもヒドロキシシトロネラールようのおだやかな花香を持ち, bp200℃/1mmHg以上で, 保留効果の優れた皮ふ刺激のない安定な香料として有用と思われる。
著者
松田 久雄 若林 昭 郡 健二郎 高田 昌彦 辻橋 宏典
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.513-516, 1989-03

Traumatic rupture of the testicle is rare because of the protection afforded by surrounding structures. Many clinicians now speculate that this entity is underreported due to misdiagnosis. However, the condition should not be overlooked because of the importance of early treatment for the preservation of testicular function. A more aggressive approach to scrotal hematoma has been advocated. A case of traumatic rupture of testicle in a 21-year-old patient is reported. The testicle was surgically explored 6 days after trauma to the scrotum. The tunica albuginea was repaired and the testicle was preserved. Discussion is made especially on the injury to scrotum.