- 著者
 
          - 
             
             永野 君子
             
             松沢 栄子
             
             大塚 慎一郎
             
             高橋 史人
             
             山中 正彦
             
             山口 和子
             
             熊野 昭子
             
             小森 ノイ
             
             菅 淑江
             
             竹内 厚子
             
             下志万 千鶴子
             
             大野 知子
             
             長谷川 孝子
             
             西岡 葉子
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.45, no.3, pp.133-141, 1987 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             
          
        
 
        
        
        肉, 魚, 卵, 豆腐, 牛乳を主な材料とする料理13種の作り方と伝承傾向の調査を, 全国8地区17都市に居住する女子, 昭和55 (1980) 年3,252名, 昭和57 (1982) 年3,094名を対象に実施した。<br>1) 伝承された時期は, 10歳代後半と20歳代前半が多く, 次いで20歳代後半であった。和風で古典的イメージの強い伝統的料理は20歳代, 普及年数の浅い洋風・中国風料理は30歳代, 40歳以上を伝承時期としていた。<br>2) 伝承形態は, (1) 母を主とする家庭内伝承パターン, (2) 専門家, 活字を主とする家庭外伝承パターン, (3)"自然に覚えた"と家庭内伝承が半々の中間パターンの3つに分類され, それぞれの料理に特徴がみられた。<br>3) 料理の作り方は, どの食品についても素材からの手作りが60%と高く, 次いで加工材料・半調理材料導入である。調理済み料理の利用は11%の低い回答率にとどまっていた。<br>4) 家庭への普及年数が比較的浅い麻婆豆腐は, 料理の作り方によって伝承形態に著しい差がみられた。手作りは専門家, 料理本・料理カードによる伝承が高く, 調理済み料理の利用は商品の説明書が有意に高かった。