著者
山田 貴代 信崎 良子 藤原 雅弘 澤田 昌宏 松田 正司 小林 直人
出版者
Co-medical Research Society of Structuer and Function
雑誌
形態・機能 (ISSN:13477145)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.99-109, 2008

愛媛十全医療学院理学療法学科・作業療法学科では、愛媛大学医学部の協力により2004年度から学生が"自らメスを持って"行う人体解剖実習を行っている。それに伴い、人体解剖実習を行うにあたって必要とされる医の倫理について、少人数グループ学習形式のセミナー授業を導入した。本報では、人体解剖実習とセミナー授業による学生の意識の変化を把握するためアンケートを行い、その結果について考察した。対象は2005年~2006年度の理学療法学科1年生及び2007年度の理学・作業療法学科1年生である。2007年度の結果は、「人体解剖実習で献体 (ご遺体) を見るのは怖い」と「人体解剖実習はできればやりたくない」と「自分がPT・OTになった時に、人体解剖実習は役に立つと思う」という項目には関連性があり、人体解剖実習の意義は理解できていても、実際に経験してみると精神的な負担が大きいと感じる学生がいることが示された。2005年度から2007年度にかけて、「自分の身近な人が、自分の死を他人のために活かすことは賛成できる」や「自分が死亡したときに、献体として自分の身体を提供しても良いと思う」の項目に肯定的な回答の減少が認められた。これにより、「死」に対する考え方や捉え方の個人差の広がりが示唆され、実習を担当する教員が学生個人の倫理観を把握することや、人体解剖実習前の医の倫理セミナーの必要性が考えられた。
著者
海﨑 孝斗 澤山 郁夫 永田 智子 藤原 雅弘
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S47078, (Released:2023-07-24)
参考文献数
8

本研究では,大学生における手書きとタイピングによる日本語記述速度を比較した.またこの際,大学生は,手書きとタイピングではどちらがより速く記述することができると考えているのかという事前予想の正確性にも着目した.その結果,過半数(77.44%)の参加者がタイピング条件のほうが速い(ある定型文について,1分間でより多くの文字数を記述することができる)と予想したにも関わらず,実際には,タイピング予想群と手書き予想群のいずれにおいても,手書き条件の方が,1分間に記述した有効文字数がより多かった.
著者
藤原 雅弘
出版者
The Japanese Society of Printing Science and Technology
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.42-45, 2015

Modern times have been called a sudden increase period of media. Services like Facebook and Twitter led to the spread of social networking services (SNS) , dramatically reducing the cost and difficulty of sending information: people now send information for free and share that information widely. Since the establishment of SNS on the country, enterprise, and group levels, individuals are able to offer information which, until now, was the realm of the newspaper "oligopoly," putting information on a home page immediately without letting major media through. Whenever there is a society that can be connected to the Internet, the individual now collects and spreads the first information on a subject or event. The individual becomes a target of interest and even maintains the sending power over the information, a condition previously only enjoyed by the conventional press industry. This has left the traditional media in a situation that cannot be ignored and must be changed to meet the times.