著者
守安 貴子 斉藤 和夫 中里 光男 石川 ふさ子 藤沼 賢司 二島 太一郎 田村 行弘
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.59-63_1, 1996-02-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
11
被引用文献数
3 3

市販食品中のカフェイン (CF), テオブロミン (TB), テオフィリン (TP) の含有量調査を行った. 市販清涼飲料水中のCF及びTBの含有量は, コーヒー豆や茶葉を通常飲用する条件で抽出した場合より, 低いものが多かった. また, 菓子やアイスクリームなどから検出されたCF及びTBは特に高濃度のものはなく, その含有量から, 製品中に含まれるコーヒー, ココア及び抹茶に由来すると考えられる. また, 菓子類の中で, 眠気防止効果が表示されたあめやガムからは, CFが高濃度に検出された. 一方, 健康志向飲料の中には, CF添加の表示があるにもかかわらず, 10μg/g未満のものがあった.
著者
宮川 弘之 藤沼 賢司 鎌田 国広
出版者
特定非営利活動法人 化学生物総合管理学会
雑誌
化学生物総合管理 (ISSN:13499041)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.32-38, 2009 (Released:2009-09-16)
参考文献数
12

ビール中のホルムアルデヒドのGC/MSによる分析法を検討し、市販のビール中のホルムアルデヒドを測定した。試料中のホルムアルデヒドをPFBOAにより誘導体化し、n-ヘキサンで液液分配抽出後、GC/MSにより測定した。検出限界は0.009μg/mL、定量限界は0.030μg/mLであった。本法を用いて市販の外国産ビール、国産ビールおよび国産発泡酒類計23品目を分析したところ、1品目から0.032μg/mL、7品目から痕跡量のホルムアルデヒドが検出された。今回ビール類から検出されたホルムアルデヒドの量は、健康に影響を及ぼす量ではないと考えられた。