著者
西澤 茂
出版者
日本管理会計学会
雑誌
管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 (ISSN:09187863)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.43-60, 1995-03-29 (Released:2019-03-31)

本稿は,オプション取引の会計測定,特に買建オプションと売建オプションへのヘッジ会計の適用方法の違いを明らかにすると共に,オプション取引に関する会計情報を用いた一管理手法を提案することを目的としている.具体的には,ヘッジ目的でプロテクティブ・プットおよびカバード・コール・ライティングと呼ばれる通貨オプション取引を締結した取引モデルを想定して検討を行っている.2つのオプション取引の経済特性を検討してみると,プロテクティブ・プットの場合には,ヘッジ対象から損失が発生した時点で,同額の本源的価値の増加が発生するので,ほぼ完全なヘッジが働く.しかし,カバード・コール・ライティングの場合には,オプション料の受領という収益機会が得られる反面,そのヘッジ効果は受領した金額の範囲内でしか働かないばかりでなく,さらに為替変動が不利な方向に進んだ場合には,多額の損失を被る可能性がある.会計では,これらの経済的実質を反映した測定を行うべきであり,プロテクティブ・プットには,ヘッジ対象から生じる損失が発生した時点で,同額増加する本源的価値を測定するヘッジ会計を適用すべきであるが,カバード・コール・ライティングには,ヘッジ会計は適用すべきでない.さらに,それらの取引から生じるリスクを適正に管理するには,プロテクティブ・プットの場合には,オプション対象と同一通貨でのオプションを設定している限りヘッジ効果が有効に働くため問題はないが,カバード・コール・ライティングの場合には,為替変動に対してオプション取引から発生する利益または損失のポジションを適時・適正に把握する必要がある.
著者
宮川 直樹 竹前 忠 小杉 幸夫 西澤 茂 難波 広樹
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第48回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.223, 2005 (Released:2006-01-01)

生体内情報の画像化の手段の一つとして生体内の電気抵抗分布を利用した電気インピーダンスCTがある。この実現化のために、我々は磁気を併用した方法を提案している。本法では、体表面上で測定される電位差データからコンダクタンス分布を求めるために、残差最小化法を用いている。本報告ではこのコンダクタンス分布算出において、モデル実験によってより適切な初期値や収束条件について検討している。
著者
西澤 茂
出版者
浜松医科大学
巻号頁・発行日
1993-09-03
被引用文献数
68

浜松医科大学学位論文 医博論第154号(平成05年09月03日)