著者
西野 正彬 安田 宜仁 湊 真一 片岡 良治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ゼロサプレス型二分決定グラフ(ZDD)を用いて二値疎行列を用いて表現することによって、行列とベクトルの乗算に必要な計算回数を削減する手法が知られている。しかし、現代のコンピュータアーキテクチャ上では、計算回数の削減に見合った計算時間の削減はできていなかった。本稿では、メモリアクセスの連続性に着目してZDDによる行列の表現方法を改良することによって計算時間を削減する手法を提案する。
著者
青木 政勝 瀬古 俊一 西野 正彬 山田 智広 武藤伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.70, pp.7-12, 2008-07-17

近年,GPS など位置計測が身近なものになり,個人の位置情報を記録することが容易になった.ユーザが移動した軌跡となる位置情報のログデータはライブログにおいて,最も基本的なデータであり,購買履歴や視聴履歴,写真などの様々なデータと位置情報を組み合わせて蓄積し,ライフログとして活用するサービスが検討されている.一方,ユーザの位置情報に基づく様々な情報の提供が実用化されてきている.現状は現在位置だけであるが,その背後にあるユーザの過去の情報,すなわちライフログと結びつけることで,ユーザの行動特性やライフスタイルを反映した情報の提供が行えるようになる.本研究では基本的なデータである位置情報をライフログとして蓄積することにより,ユーザ状況やプロファイルを推定することを目的としている.ユーザがおかれた状況として,まず位置履歴から移動中と滞在中といった行動モードを切り分ける手法を検討する.In recent years, it has become familiar a positional measurement such as GPS, and users can easily record there location information. The location data which include moving tracks is the most basic data in life-log. The location data can be combined with various data, purchase histories, attention histories, photographs, and so on. Those data attempt to use for life-log service. While current services only use user's location, more variable services can be provided using user's behavioral trait and lifestyle which can be estimate by user's life-log. Our research aims to estimate user's situation and their profile from accumulated location data, hi this paper, we examine the method of extracting activity modes, that is moving or staying, from positional histories.
著者
西野 正彬 中村 幸博 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.450, pp.73-78, 2010-02-25
被引用文献数
4

本報告では,GPSデータとスケジューラデータという異なる種類の行動ログを蓄積し,ユーザの行動を予測する手法を提案する.例えば内勤中心の会社員が出張に出かけるといったような普段と違う行動をとった場合であっても,スケジューラデータを活用することで行動の予測が可能となる.ユーザが自身で記入するスケジューラデータには,予測に必要な目的地に関する記述が含まれない,場所に関する記述があいまいであるといった問題がある.しかし,時間的な共起関係に基づいてGPSデータとスケジューラデータとの関連付けを行うことによって,記述内容があいまいな場合であっても行動予測を行える.長期的に獲得されたユーザの行動ログを用いた検証では,GPSデータのみを用いて行動予測を行った場合と比較し,予測正答率が上昇することを確認した.
著者
西野 正彬 安田 宜仁 湊 真一 永田 昌明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿ではPersonalized PageRank (PPR) を高速に計算する方法について述べる.PPRを計算するためには隣接行列を対象とする行列の乗算を繰り返し実行する必要があるが,グラフが大規模になると乗算にかかる計算コストが膨大になる.提案手法は隣接行列をゼロサプレス型二分決定グラフ (ZDD) を用いて圧縮した形で表現し,行列の乗算に必要な演算回数を削減することによって高速化を実現する.
著者
手塚 博久 中村 幸博 茂木 学 永徳 真一郎 瀬古 俊一 西野 正彬 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.272, pp.129-133, 2009-11-05
被引用文献数
11

近年の携帯端末の小型化・各種センサの搭載により,ユーザの様々なライフログを用いてサービスを提供するシステムの実現が現実味を帯びている.現在のライフログ活用サービスは,個人のライフログと情報をマッチングさせるものが主流であるが,複数人のライフログを活用し,協調フィルタリングや集合的知識の抽出を行うことで,利用者の知識拡大や新たな発見をもたらすサービスの提供が可能となる.複数人のライフログを活用するためには,利用者が安心してライフログを提供できるための開示制御機能を含めたローカルシステム,大量のライフログを蓄積し処理するためのセンタシステムを組み合わせることが有効である.本稿では,ライフログを利用するために必要なシステムアーキテクチャに基づくシステム構築を行い,ユーザ状態を把握するフィールド実験を行った結果について報告する.
著者
青木 政勝 瀬古 俊一 西野 正彬 山田 智広 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.7-12, 2008-07-17
被引用文献数
11

近年,GPSなどの位置計測が身近なものになり,個人の位置情報を記録することが容易になった.ユーザが移動した軌跡となる位置情報のログデータはライフログにおいて,最も基本的なデータであり,購買履歴や視聴履歴,写真などの様々なデータと位置情報を組み合わせて蓄積し,ライフログとして活用するサービスが検討されている.一方,ユーザの位置情報に基づく様々な情報の提供が実用化されてきている.現状は現在位置だけであるが,その背後にあるユーザの過去の情報,すなわちライフログと結びつけることで,ユーザの行動特性やライフスタイルを反映した情報の提供が行えるようになる.本研究では基本的なデータである位置情報をライフログとして蓄積することにより,ユーザ状況やプロファイルを推定することを目的としている.ユーザがおかれた状況として,まず位置履歴から移動中と滞在中といった行動モードを切り分ける手法を検討する.