著者
佐野 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.707, pp.39-44, 2004-03-05
参考文献数
3

PC環境とネットワークの普及によって知的生産物の創造のハードルは下がったが,一方で原理原則知識の習得や蓄積型ナレッジの活用が軽視されている.ビジネスインテリジェンスのナレッジへの適用によって,生産性の効率向上だけでなく,知の共有化によるより高度な知的生産活動が行える.
著者
宮田 辰彦 隈井 裕之 寺本 やえみ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.13-18, 2007-05-25

近年,ナレッジ産業を中心に,企業内での情報共有の効率化から一歩進んだ社員間の自発的な情報交換による情報共有促進,新アイデア創出が重要視されつつある.各社はBlogやSNSの様なコンシューマサービスを企業内に試験的に導入して新たな可能性を模索している.今までのグループウェアは企業内での作業効率向上に注目して設計されているが、これからのシステムは新しいコミュニケーションの発生に着目して,新たな設計思想で検討を進める必要がある.情報共有や新アイデアの創出はコミュニケーションにより実現するからである.我々は,コミュニケーションは人物同士のインタラクションにより実現されるがゆえに,コミュニケーションの成功には互いのモチベーションが非常に重要である事に着目した.本稿では,互いのモチベーションを上昇させる為に必要な要素について検討し,コミュニケーションをよりスムーズに進められる議論相手を探す為に必要な機能を提案する.
著者
川島 潤 船曵 信生 中西 透 竹内 順一 石崎 雅幸 Souza Andre Caldas
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.41, pp.19-24, 2005-05-06

メモリカードは, 屋外に持ち出されることの多い着脱可能な記録メディアであるため, 盗難や紛失による情報漏洩が問題となっている.メモリカードでは, その盗難時にカードデータ全体が漏洩してしまうため, カード内ファイルデータの暗号化のみならず, ファイル管理情報の暗号化を行うことで安全性を高める必要がある.本論文では, Linuxをベースに, OSの変更が不要で, 従来のセキュアファイルシステムが提供していない, メタデータの暗号化が可能でファイル単位でのセキュリティ設定が可能なセキュアファイルシステムSAS (Storage Add-on Security)の設計・実装を行い, その性能を評価する.
著者
中村 亮太 井上 亮文 岡田 謙一 市村 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.73-77, 2007-05-25
参考文献数
7

今日,就職の面接やお見合いなどで用いられる個人写真はスピード写真機や写真屋で撮影されることが多い.しかしながら,撮り直しができないことや気に入らない写真が出力されてしまうことが多いという問題がある.従来,画像認識による客観的な評価によって写真を選別する技術は存在するが,ユーザの好みなどの主観的評価を反映することはできていない.ユーザの好みに合った写真を的確に選ぶためには,ユーザの好みを推定する新たな仕組みが必要である.そこで本稿では視線を用いた顔写真の自動選別システムを提案する.本システムでは写真閲覧時の視線の軌跡を用いて好みの写真を自動的に選択することが可能である.
著者
水谷 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.45, pp.7-12, 2002-05-06

通信ネットワークは,利用者数が増すにつれて利便性が向上するサービスとして典型的な例である.この性質はネットワーク外部性と呼ばれ,クリティカル・マスに達すると普及が自動的に進行するという特性をもつ.従来から,クリティカル・マスの存在を示すモデルは提案されていたが,個人が全体の普及率にもとづいて購入意思決定するモデルとなっていた.本報告では,周囲の誰が利用しているかを考慮して購入意思決定するものとし,考慮に入れる人数および知人関係の構造がクリティカル・マスに与える影響について考察する.
著者
大野 邦夫 須藤 僚 新 麗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.156, pp.13-20, 2008-07-17
被引用文献数
2

顧客のネットワーク機器を遠隔から設定管理するための知的なシステムの調査研究結果を紹介する。このシステムは、IETFのNETCONFプロトコルを用い、利用者モデルとデータモデルを管理する。双方のモデルのメタデータ、相互の関係、さらに関係する種々の履歴情報を活用することにより、ネットワーク機器の管理、運用を効率化することが可能となる。モデル記述には、W3CのRDFとOWLを用い、操作履歴や機器の変更履歴をデータベースに蓄積管理する。これらの情報を用い、仮説検証による推論を用いて利用者にサービス情報を提言する。本報告では、NETCONFにおけるOWL適用の経緯、これまで検討した利用シナリオ、システム構成、ユーザインタフェース、Webマニュアルへの適用などに関する検討結果を紹介する。
著者
辻 貴介 清水 明宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.225, pp.11-16, 2003-07-18
被引用文献数
3

インターネットやモバイル端末を利用した通信技術が普及し,お金や個人情報を扱うサービスも増加している.そのようなサービスでは,第3者による秘匿情報の傍受や悪用を防ぐために認証の技術が必要不可欠である.ネットワークを介した個人認証における脅威を防ぐ方法として,認証情報が毎回変わるワンタイムパスワード認証方式がある.しかしこのような方式ではサーバに認証情報等を蓄積しているため,stolen-verifie problemのような問題がある.我々は,安全なパスワード認証方式として提案されているROSI (RObust and SImple password authentication procotol)に対する攻撃法を考案し,さらに,処理コストを増やすことなくそれらの攻撃を解決する方法を提案する.この方式は,認証情報更新の必要がなく,S/Keyのように高いセキュリティを有する.
著者
浜口 斉周 道家 守 金子 浩之 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.216, pp.95-98, 2008-09-18

TVML (TV program Making Language)とTVML Playerのインタラクティブ再生機能を用いて,キーボードでCG(コンピュータグラフィックス)キャラクタをリアルタイム動作させる"アドリブシステム"を開発した.アドリブシステムはリアルタイムで制御されるため,番組出演者と臨機応変に掛け合いをさせることができる.また,スクリプトベースなので制作現場で直接動作・演出を編集・加工することができる.さらに,声優の声を入力としてリアルタイムにCGキャラクタのリップシンクが可能である.ノートパソコン1台で動作するためコンパクトで,番組制作現場で使いやすいシステムとなっている.
著者
安本 幸希 森井 昌克 中尾 康二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.347, pp.31-36, 2007-11-14
被引用文献数
1

一般にマルウェアのほとんどは,既知のマルウェアの亜種,もしくは既知のマルウェアと同一であるにもかかわらず,パッキングと呼ばれるコード変換をされたマルウェアである.解析対象となるマルウェアが,既知のマルウェアの亜種であることが判明すれば,新たに解析をする必要はほとんどなく,機能の大部分を推定することが可能となる.本稿では,未知のマルウェアに対して,既に解析されたマルウェアとの類似度を与える手法を示し,その類似度から未知のマルウェアが有する機能を推定するシステムを提案する.
著者
毛利 公美 高橋 秀郎 広岡 俊彦 曽根 直人 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.69, pp.13-18, 2004-05-14
被引用文献数
1

ソフトウェアの脆弱性を利用した不正アクセスやDoS攻撃からネットワークシステムを守るためには,現行のシステムで使われているソフトウェア名やそのバージョンを把握した上で,脆弱性に関する最新情報をこまめに収集し,必要ならばソフトウェアのアップデートを行う等の対策が必要となる.先に,著者らはネットワーク管理者の負担を軽減するためにサーバソフトウェアの脆弱性に関する情報収集およびバージョンの確認を自動化し,危険度を報告するシステムを提案した.本稿では,サーバソフトウェアだけでなく,クライアントのOSに関する脆弱性検査にも対応できるように改良を加えた脆弱性自動監査システムを提案する.提案システムでは,検査対象ネットワーク内に存在する全てのWindowsクライアントを検出し,それぞれのクライアントに対してWindows修正プログラムがインストールされているか否かを検査することが可能である.
著者
金村 和美 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.68, pp.25-30, 2004-05-13
被引用文献数
1

本論文では、既に分類されたデータに基づいてWebページを自動分類する一手法を提案する。具体的には既分類のWebページから名詞を抽出し、文書ベクトルを作成する。その各文書ベクトルと未分類Webページの文書ベクトルとの類似度を測り、最も類似度が高かったWebページが属するカテゴリへ分類する。既分類データとしてYahooのカテゴリ及びそこに登録されているWebページを用いて分類を行なった結果、類似度が高かった上位20位前後のWebページに対して、カテゴリごとの類似度の和を求める方法がより良い正解率となる事がわかった。未知語やリンク先情報を分類に含めた場合と含めない場合においても実験し、最終的に従来の手法と同等、あるいはそれ以上の結果が得られた。
著者
田中 恭之 石津 晴崇 森 直彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.348, pp.55-60, 2007-11-15

本稿では,秘密分散方式に,擬似乱数生成器の出力する擬似乱数系列と真性乱数系列を組み合わせた乱数(混合乱数と呼ぶ)を適用し,安全性解析を行った.この結果,混合乱数の持つ特徴である,もとの擬似乱数系列よりも高い安全性を持ち,混合する真性乱数の割合を増やしていくことで安全性が高まっていくという性質が,そのまま,秘密分散方式に適用しても成立することが確認できたので,その理論的考察結果を示す.
著者
山上 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.46, pp.7-12, 2002-05-07

Microsoft Wordによる電子情報通信学会技術研究報告形式のテンプレートファイルです.携帯電話インターネットユーザが5000万人を越え、オフィス情報システムにおいても、さまざまな異なるクライアントに対応できるシステム設計が求められている.最近の携帯電話インターネットの標準化動向、機器独立指向システムに関するW3Cでの動きを解説する。機器独立なオフィス情報設計に向けての課題と、クライアント側の進歩の方向性について論ずる.
著者
蓮井 亮二 毛利 公美 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.529, pp.17-22, 2006-01-13
被引用文献数
1

ソフトウェアの脆弱性を利用した不正アクセスやDoS攻撃が社会問題化し, 脆弱性検査とソフトウェアのアップデートは重要になっている.これまでにも脆弱性監査ツールとしてNessusやNSAT等が開発・公開されている.しかし, これらのツールでは検査時に検査項目を設定する必要があることや検査結果を有効活用して対策を行うには専門的な知識が必要となることから簡単に利用できるとは言い難い.本稿では専門知識の乏しい管理者でも利用できる管理・運用を容易にするネットワーク資源脆弱性自動検査システムを提案する.提案システムでは既存の脆弱性検査ツールと比較して「脆弱性検査時の検査項目を自動的に設定する」「Web上から最新の脆弱性情報を自動的に取得する」といった特徴を有する.また, 既存の脆弱性ツールにはなかった「ネットワーク内部のパケット情報を記録し, 脆弱性が検出されたPortのパケット受信状況をグラフ化して表示する」という機能を持たせることによって, 脆弱性のあるPortに対するアクセス状況を把握することができる.
著者
永井 寿憲 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.462, pp.95-100, 2009-02-26
被引用文献数
1

ディジタルアーカイブにおける,アノテーションの収集を目的として,複数人で作品を共同観賞し,観賞者の操作,会話などを自動で記録するシステムを作成した.さらに,これにより得られた写真の注釈情報である音声アノテーションの質の評価と,これらのアノテーションが他者の観賞に与える効果に関する実験を行った.実験では特定のテーマに沿った写真アーカイブを用い,観賞者の写真アーカイブに関する知識の有無,提示する会話記録などの条件を変えたいくつかのグループで結果を比較した.その結果,観賞形態の違いによって得られた音声アノテーションに差異が見られ,また,会話記録を他の観賞者グループに提示することで観賞が促進されることを確認した.
著者
中脇 望 舟阪 淳一 石田 賢治 天野 橘太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.564, pp.13-18, 2003-01-09

近年のインターネット上で提供されるコンテンツの多様化に伴い,コンテンツが大容量化する傾向にある.利用者がこのようなコンテンツをより速く取得できるようにすることは重要な課題である.この要求を満たすために,1つのファイルを複数のブロックに分割し複数のサーバから並列にダウンロードする方式が提案されている.しかし,既存の方式は(1)コンテンツを要求する際あらかじめ分割数を決定しておく必要がある,(2)クライアントから各サーバヘの利用可能帯域について考慮していない,という問題点がある.そこで本稿では,各サーバに対するスループットを観測することにより,リクエストするブロックのサイズを動的に変更する方式を提案した.提案方式ではファイル分割数も動的に決定される.インターネットを用いて評価した結果,提案方式の方が従来方式よりファイル取得時間を短縮化できることが分かった.
著者
野上 大輔 中西 英之 石黒 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.61-66, 2007-05-25
被引用文献数
1

ロボットを用いた既存の遠隔コミュニケーションシステムはロボットから得られる一人称視点の映像を基に現地の人間と遠隔コミュニケーションを行うものが多い.しかし,一人称視点の映像による遠隔操作よりも,現地に設置したネットワークカメラの映像のような三人称視点の映像を基にした方が現地の人間と遠隔操作しているロボットとの間の対人距離を調節し易く,さらに現地の環境を把握し易いので遠隔操作に適していると考えられる.そこで,我々は三人称視点の映像で現地の環境を把握しつつ,その映像を基に現地の人間のいる場所までロボットを移動させ,移動後はロボットの首に掛けたビデオ会議端末で目的の人物に話しかけるというシステムを提案する.そして,今後はこのシステムを異なる4箇所に設置し,各々の場所からシステムを利用して遠隔地にいながらにして現地の人間とインフォーマルコミュニケーションを行うという運用実験を長期間行う予定である.
著者
小山 高明 小宮 輝之 藤木 直人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.314, pp.13-18, 2002-09-13
参考文献数
9

近年、ファイアウォール装置、仮想プライベートネットワーク(VPN)構築用のルータなどのネットワーク装置が普及し、広域ネットワークにおいてもVPN接続が可能となった。また、ネットワークポリシを用いてネットワーク装置の設定パラメータを自動生成する、VPN構築用オペレーションシステムが開発されている。しかし、設定パラメータ操作についてアカウント毎に細かな権限を定義する機能が提供されておらず、装置毎に管理者が多数存在する広域ネットワークにおけるVPN構築に適していない。本論文では、まず、広域ネットワークにおけるVPNを広域仮想ネットワークと定義し、広域仮想ネットワーク構築用オペレーションシステムにおいてアカウント毎の管理操作権限設定実現のため、管理アカウント毎に許可条件を事前設定し、複数のオペレーション要求時に事前設定条件に基づいて許可されている操作のみを抽出する方法を提案する。本提案は、装置毎に担当者を分け、装置設定を複数企業にアウトソーシングするネットワーク規模の大きい企業に、特に有効である。
著者
元木 諒介 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.397, pp.1-6, 2009-01-15
被引用文献数
2

ブラウザ上に表示されている住所情報をコピーし,Googleマップ等の検索欄にその住所情報をペーストして、住所を検索する方法はよく利用されている方法である.しかし,この方法ではコピーする範囲を間違ったりして少し手間が掛かるという感は否めない。そこで、本研究では,ブラウザ上の住所情報を自動的に検出し,その検出した住所情報をクリックするだけで,Googleマップを自動的に呼び出してその住所を地図上に表示することができるシステムをFirefoxのアドオンとして開発した.
著者
庄 鋭 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.285, pp.7-14, 2008-11-06

本稿では,Google Gdata Protocolを利用したRIA情報共有システムを構築する足がかりとして,スケジュール情報共有システムへの適用を行った.この試みの成果として具体的に,次の2点が挙げられる.1番目は,情報を共有するメンバのスケジュールをRss・Atomの拡張であるGoogle Gdata Protocolを利用し,一元的に検索・表示することにより,メンバの動静や共通の空き時間を把握しやすくすることができた.2番目は,オープンソースのAjaxライブラリ「Ext Js」を利用して実装することにより,RIAとしての操作性を確保することができた.この「スケジュール情報共有システム」を使うことにより,ひとりの人が一度スケジュールを入力することで,組織や学校など複数のグループメンバ間でスケジュールを共有することができ,効率的な活動ができるのを,期待している.