著者
金井 良太 藤澤 逸平 玉井 信也 眞方 篤史 安本 雅啓
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.AGI-013, pp.11, 2019-11-22 (Released:2021-09-16)

In this paper, we propose a hypothesis that consciousness has evolved to serve as a platform for general intelligence. This idea stems from considerations of potential biological functions of consciousness. Here we define general intelligence as the ability to apply knowledge and models acquired from past experiences to generate solutions to novel problems. Based on this definition, we propose three possible ways to establish general intelligence under existing methodologies for constructing AI systems, namely solution by simulation, solution by combination and solution by generation. Then, we relate those solutions to putative functions of consciousness put forward, respectively, by the information generation theory, the global workspace theory, and a form of higher order theory where qualia are regarded as meta-representations. Based on these insights, We propose that consciousness integrates a group of specialized generative/forward models and forms a complex in which combinations of those models are flexibly formed and that qualia are meta-representations of first-order mappings which endow an agent with the ability to choose which maps to use to solve novel problems. These functions can be implemented as an "artificial consciousness". Such systems can generate policies based on a small number of trial and error for solving novel problems. Finally, we propose possible directions for future research into artificial consciousness and artificial general intelligence.
著者
山川 義徳 金井 良太
出版者
The Academic Association for Organizational Science
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.6-15, 2014-06-20 (Released:2014-10-03)
参考文献数
33
被引用文献数
1

近年,脳科学を通じた人(の心)の理解には著しい発展が見られている.その中では,心の状態を数値化する脳計測技術とその状態を解釈するための脳解析技術,さらに意味づけし制御するための脳活用技術が存在している.そこで,本論文では,それぞれの技術についての解説及びそのマネジメントについての提言を行うとともに,ビジネスパーソンや経営者に対してこれらの技術をどのように適用できるかという点について論考する.
著者
金井 良太
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.263-274, 2008 (Released:2019-04-12)
著者
藤澤 逸平 金井 良太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.AGI-019, pp.03, 2021-11-26 (Released:2021-11-26)

本論文では、足し算を始めとする四則演算のような初等的算術が、汎用知能の実現に重要と考えられる外挿能力を測定するためのベンチマークとして有用であると議論する。足し算の理解とは、一桁同士の足し算のルールの記憶と適用、および繰り上がりルールの習得によって、任意の桁の足し算を実行できることであろう。足し算の代数的構造を明らかにするのに十分な少数のデータを訓練データとして用意し、多数桁の演算を要求するテストデータで精度を測定する。我々のベンチマークは、認識課題や強化学習で通常用いられるデータセットと比べて、データの生成、難易度調整や拡張、帰納バイアスの特定などにおいて利点がある。更に我々は、任意の桁に対して正しく計算できるシステムには、抽象化や既知の利用が要求されるのではないかと推察する。最後に、これらの洞察の下、外挿能力を持ったシステムの開発に関する今後の方向性を提案する。
著者
山川 義徳 金井 良太
出版者
The Academic Association for Organizational Science
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.6-15, 2014

近年,脳科学を通じた人(の心)の理解には著しい発展が見られている.その中では,心の状態を数値化する脳計測技術とその状態を解釈するための脳解析技術,さらに意味づけし制御するための脳活用技術が存在している.そこで,本論文では,それぞれの技術についての解説及びそのマネジメントについての提言を行うとともに,ビジネスパーソンや経営者に対してこれらの技術をどのように適用できるかという点について論考する.
著者
濱田 太陽 金井 良太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.3F4OS2304, 2022 (Released:2022-07-11)

AIは至る所に我々の社会に介在しており、ウェルビーイングに介入するAIが新しいトレンドになりつつある。例えば、個人のメンタルヘルス、組織の健康、そして人間関係の促進といった形で、開発が始まったり私たちの日常生活に導入されたりしている。さらに、組織やグループといった集団の中での人間的関係もウェルビーイングに貢献することが知られている。しかしながら、グループに対するウェルビーイングが重要であることが知られているのにも関わらず、グループに介入するAIの開発はあまり行われていない。この発表では、グループ内の人間関係に介入するAIエージェントについて媒介論的なアプローチからその可能性と倫理的な問題について議論する。複数の集団における人と人との相互作用に介入するAIは、家庭、学校、職場、趣味、SNSにおける人間関係やウェルビーイングの促進といった幅広い応用可能性が考えられる。しかし、人間関係にAIが介入することに技術的だけでなく"AIエージェントが直接人間関係に介入して良いのか"という倫理的な問題もある。これらの議論を通じて、AIエージェントと人間の共生について考えたい。