著者
金澤 健 中村 拓郎 坂口 淳一 川口 和広
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) (ISSN:21856567)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.177-186, 2021 (Released:2021-11-20)
参考文献数
26

極限解析の上界定理を用いて,凍害による材料劣化が生じたRC棒部材に対し,実験結果の回帰式等を用いず,軸力と終局モーメントの相関曲線を解析的に得られる力学モデルを構築した.構築したモデルは,実構造物のコア供試体から取得した劣化深度に基づいて速度場を分割することで,劣化域の耐力への寄与を評価することが可能である.凍結融解試験後に曲げ破壊を生じた21体の実験結果との比較により,構築したモデルが平均で±5%の算定精度を有していることを確認した.さらに,著しい劣化により撤去された既設RC床版から切り出したはり部材の曲げ解析を行い,実験結果と比較することで,劣化深度を指標とした力学的合理性のある健全度評価の可能性を示した.
著者
金澤 健 牛渡 裕二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) (ISSN:21856567)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.15-24, 2021 (Released:2021-03-20)
参考文献数
34

極限解析の上界定理を用いて,凍害による材料劣化が生じたRC柱部材に対し,実験結果の回帰式等を用いずにせん断耐力を解析的に算定可能な力学モデルを構築した.構築したモデルは,実橋のコンクリートコアから取得した劣化深度に基づいて変位場を分割することで,劣化域のせん断耐力への寄与を評価することが可能である.凍結融解促進試験後にせん断破壊を生じた11体の実験結果との比較により,構築したモデルが±20%の算定精度を有していることを確認した.さらに,著しい凍害が顕在化した既設RC道路橋の橋脚のせん断解析を行い,劣化深度を指標とした力学的合理性のある健全度評価の可能性を示した.
著者
岩田 健太郎 北村 聖 金澤 健司 丹生 健一 苅田 典生
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.358-363, 2013-10-25 (Released:2015-07-06)
参考文献数
7

背景 : 指導医講習会は「能動的,主体的」であるべきだが,神戸大学病院でのそれは受動的なものであった.方法 : 参加者がより能動的,主体的になるよう,内容をより現場にあい,自由なものに変更をしてきた.この変更内容をまとめ,変更前後(平成20年度と24年度)の受講者のアンケート結果を比較した.結果 : 講習会の内容はより自由な内容となり,KJ法などは用いられなくなった.参加者の評価をスコア化すると,以前に比べて概ね評価は高まったが,研修時間に関しては有意差がなかった.考察 : 指導医講習会の質的改善が試みられ,受講者の満足度は改善した.今後も質的改善を重ねていき,その質の評価も行うべきだと考える.
著者
金澤 健二 山口 弘二 佐藤 守夫 鈴木 直之 金尾 正雄
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.30, no.332, pp.454-460, 1981-05-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

In order to obtain basic data for high-temperature, high-cycle fatigue properties of S45C(0.45C) and SCM435 (0.35C, 1Cr, 0.15Mo) steels, rotating bending fatigue tests were carried out up to 108 cycles on smooth and two kinds of notch specimens at room temperature, 200, 300, and 500°C with a frequency of 125Hz.The fatigue strength at 108 cycles and the S-N curves up to 108 cycles were found to change depending upon test temperature and stress concentration factor. The temperature and material dependences of fatigue strength of the smooth specimen were explained qualitatively by the blue brittleness phenomenon of the materials used.Cracks were observed on the cross section of specimens endured 108 cycles sometimes depending on the test condition. The temperature dependence of the change in fatigue strength due to the variation of stress concentration factor corresponded to the existence of such cracks. The notch root curvature for branch point at 400∼500°C was larger than that at room temperature to 300°C. It is considered that oxidation film formed at the surface of crack plays an important role in delaying for crack to propagate.
著者
金澤 健治
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6077号)