著者
小島 順治 牧野 昭二 羽田 陽一 島内 末廣 金田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-03-27

マルチメディア時代の到来を迎え、遠隔地と通信しているにもかかわらず、あたかも同一の室内にいにような会話ができることや、マイクロホンやスピーカーの位置を意識しないで会話ができるシームレスな音響空間の実現が望まれている。NTTでは、適応アルゴリズムなどの音響信号処理の研究成果を活かし、適応追随性や同時通話時の性能に優れた高性能音響エコーキャンセラを開発したので報告する。
著者
清原 健司 古家 賢一 金田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.161, pp.39-43, 2000-06-23
被引用文献数
1

反射性の対向壁の間でパルス音等の短音を発生させた場合に、特別な音色の音が室内に残って知覚される現象は、フラッターエコー(鳴き竜)としてよく知られている。しかし、壁面の反射率が極めて高い直方体室内で短音を発生させた場合に、sweep音が知覚されることは、一般にはあまり知られていない。本稿では、この「3次元鳴き竜」とでもいうべきsweep音についての分析をし、その生成機構を解明したので報告する。解析は簡単のため、立方体室について行った。解析の結果、反射パルス音列の大部分が二乗時間軸上で等間隔になっており、これが時間軸上では時間に比例して周波数が上昇しているためにsweep音として知覚されていることを明らかにした。
著者
北脇 信彦 金田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.350, pp.9-16, 1997-10-29

わが国においては人口の高齢化が急速に進んでいる。高齢化が進むのに伴って身体に障害を持つ人の数も増えている。本論文では、最新の音声・音響技術を適用してNTTが開発した福祉サービスシステムと利用者の反応について述べる。開発した福祉サービスシステムは、聴覚害者用ステレオヘッドホンシステム、視覚障害者用朗読サービスシステム、福祉パソコンなどである。用いられた音声・音響技術は、人間の音声やコンサート音楽を収音し再生する音響技術、収音された信号の品質を損なわずに効率よく伝送する符号化技術、コンピュータや機械が人間の音声を理解する認識技術、逆に人間の言葉をしゃべる合成技術である。
著者
金田 豊
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.23-30, 1987-12-25
被引用文献数
22

本稿では、周波数領域においてAMNORの理論を述べ、その指向特性に検討を加えた。その結果、AMNORは従来の指向性マイクロホンを、指向特性という観点において包含するものであることを示した。更に、従来の指向性マイクロホンの指向特性が最適であるのは、ある特定の雑音条件に対してのみであるのに比べ、AMNORは、任意の雑音条件に対して適応的に最適指向特性を形成する。このことを実現するためにAMNORは、1)雑音到来方向に対して(マイクロホン素子数-1)個の死角(感度がゼロの方向)を形成する、2)死角以外の指向性形状も最適化する、3) 1)、2)の指向特性の制御を、周波数帯域ごとに独立に行う、ことを明らかにし、実験により確認した。