著者
長島 君元 岩崎 寛
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.8, pp.439-444, 2005-08-01
参考文献数
12
被引用文献数
2

二酸化炭素吸収装置(図1)は, 呼気中の二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収剤(ソーダーライム or バラライム)とそれを収める容器(キャニスター)からなり麻酔器の呼吸回路に組み込まれている. 普段, 麻酔科医にとっても, 空気のような存在で, あまり注目をおかれにくい装置の一つかもしれないが, 麻酔科医の身の回りの機器として理解する必要性があり, この誌面にて二酸化炭素吸収装置の周辺知識を過去の文献から収集, 整理しまとあてみた. 二酸化炭素吸収装置の生い立ちと原理 まず, 二酸化炭素吸収装置の歴史をさぐってみよう. 麻酔で二酸化炭素吸収装置を最初に臨床使用したのは, 英国の歯科医師Alfred Colemanである. 当時は, 亜酸化窒素が高価であったが, 投与方法は自発呼吸下での開放式呼吸回路が一般的だった. Colemanは亜酸化窒素が生体内で変化を受けないことに目をつけ, 呼気中の亜酸化窒素を再呼吸させるための工夫を考えた. このため, 呼気中の二酸化炭素を吸収する装置を開発する必要性に迫られた.
著者
小野 博美 草野 満夫 二瓶 壮史 林 秀幸 福島 拓 川上 雅人 檀上 泰 長島 君元 清水 勇一 川俣 太 本多 昌平 嶋村 剛 西原 広史
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.385-393, 2018-04-10 (Released:2018-04-10)
参考文献数
19

胃癌の内視鏡的marking法として,リポ蛋白と結合すると蛍光を発する性質を利用したindocyanine green(ICG)蛍光法が有用であるか検討した.手術3日前に内視鏡的に胃癌の周囲にICG溶液を粘膜下層に注入し,開腹時にphotodynamic eye(PDE)カメラで,腹腔鏡下手術では蛍光内視鏡で観察した.さらに術後切除標本を利用して蛍光輝度,蛍光の拡がりを観察した.早期胃癌8例,進行胃癌6例を対象とした結果,全例において術中切除範囲の決定に同法が有用であった.今後ICGの注入量,タイミングの技術的な面での検討が必要と考えられた.