著者
長谷川 貞夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-41, 1978-04-01 (Released:2016-03-16)
参考文献数
15

視覚障害者の文字である点字と普通文字を,できるだけ人手を介さずに相互変換することは非常に重要なことである。そのためには3つの条件が必要である。第1は,点字と電子計算機を結ぶ各種の点字用入出力装置をつくることである。第2は,点字には漢字がないので点字の漢字をつくるか,または,普通文字の漢字とカナの点字を相互変換するかである。第3は,点字と普通文字または普通文字と点字とを変換する各種のンフトウェアを開発することである。これらの問題を手がけ,点字による漢字入力および自動代筆,自動点訳において実用の段階に達した。
著者
牛田 啓太 阿佐見 聡士 長谷川 貞夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.418, pp.57-61, 2011-02-11

モバイル環境における,おもに視覚障害者向けの文字入力方法として,「タッチパネルを用いて点字パターンを一筆書きでなぞる」方法を提案する。長方形タッチパネルの頂点および長辺の中ほどにスポットを配置し,タッチパネルに触れる→なぞる→離すの一連の動作の中で通過したスポットの組み合わせに対応する点字に対応する墨字を入力する。本方法に基づく入力アプリケーションをタッチパネル搭載スマートフォンに実装し,視覚障害者・点訳奉仕者等に試用していただいたところ,関心を示す声が聞かれた。
著者
大墳 聡 佐々木 信之 長谷川 貞夫 原川 哲美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.100-108, 2010-02-01

小型の振動モータ6個1組を体の任意の部位に装着し,振動によって点字情報を読み取る体表点字の研究を行っている.本論文では,はじめに背中と上肢での振動モータの弁別距離を測定した.その結果,2点で弁別できた距離でも3点では弁別できないことが分かった.そして振動による点字の読取りを考慮したときに背中では12cm,上肢では20cmの間隔が必要であることが分かった.体表点字におけるモータの駆動パラメータは振動継続時間T_m,点字1マス内振動間の休止時間T_s,マス間振動休止時間T_nの3種類がある.本論文では,これらパラメータと点字読取りの関係を明らかにするために,3人の被験者にて背中と上肢でそれぞれのパラメータを変えて単語の読取りの測定を行った.測定から現在の読取りは,1マス0.7〜1.6秒であった.また各振動パラメータの特徴を解析した.そして誤った振動パターンを解析することで,点字マスの真ん中の点に関する振動が誤りやすいことを確認した.