著者
門 信一郎
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.99-106, 2015-02-25

日本の教育はいわゆる「ゆとり」から「脱ゆとり」へと移行し,世界的にみた学力も回復傾向を示している.「ゆとり教育」期間もSSHやSPP等を通じ,中学・高校も理科離れ対策を講じ,筆者もそれに協力してきた.プラズマ現象は数多く中学高校の教科書に取り上げられているが,プラズマの名を使わないのは不自然に思える.プラズマ・核融合をあらわに現行の理科教育に組み込むには,高等学校で初めて「プラズマ」を目にするのでは遅い.全員が学ぶ中学理科で用語と基本性質に慣れ親しみ,高校では学術・研究志向の教育となるように内容や配置を工夫をすべきであろう.白熱灯と蛍光灯からLED照明へと移行しつつある今日,科学的リテラシーの充実には,光のスペクトル分類を再定義する必要がある.研究者にも現行の理科教科書の一読を奨励したい.
著者
居田 克巳 門 信一郎
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.1244-1251, 2000-12-25
被引用文献数
2

Beam spectroscopy using a DigDagCCD (Charge Coupled Device) detector as a plasma diagnostic is described. Although the frame rate of the CCD is much lower than the modulation frequency, modulated light with a frequency of a few hundred Hz can be detected by the DigDag CCD by shifting the charge in the normal direction and in the reverse direction associated with the moduration. The application of the DigDag CCD detector to plasma diagnostics including charge exchange spectroscopy and motional Stark effect spectroscopy is described.