著者
鈴木 健二 古家 靖士 若松 俊輝
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.36, pp.739-744, 2011-02-20 (Released:2011-06-20)
参考文献数
14

The purpose of this paper is to report the survey of the department store in a local city implementing extension and reconstruction for increasing in floor area and improvement in function. Some results show as follows : (1)There is much room to extend upward, because the building was built as low-layer-building. So extensions were done not only to horizontal direction but also vertical direction. (2)While existing buildings were used as the department-store, changes of usage made differences of floor-height and floor-level in the building. (3)Although air-conditioning-systems were changed in 1970-1990s to keep up with the revisions of law, increasing in floor area and improvement of equipments are consisted by some means or other.
著者
西川 泰正 大畑 光彦 鈴木 健二 小川 彰 小笠原 邦昭
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.9, pp.773-776, 2016 (Released:2016-09-25)
参考文献数
14

神経線維腫症1型 (NF-1) は多発性に神経線維腫や神経鞘腫を合併することがあり, しばしば難治性の神経痛の原因になる. 従来の脊髄刺激療法 (spinal cord stimulation : SCS) は術後に全身MRIが禁忌であるがゆえに, 腫瘍由来の神経痛は適応外とされてきたため有効性は検討されていない. 今回われわれはNF-1に合併した両下肢の疼痛を主訴とする多発性腰椎神経根腫瘍症例に対し全身MRI対応の新型SCSデバイスを用い良好な除痛効果を得た. SCSは脊髄神経根腫瘍に起因した根性痛に対しても有効であり, 新型デバイスの登場はMRIが撮像できないことで埋め込みを躊躇していた症例にとって朗報である.
著者
鈴木 健二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.36, pp.633-638, 2011-02-20 (Released:2011-06-20)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

The purpose of this paper is to clarify the influence of building codes on conversion of closed elementary and junior high schools in depopulated areas. Some results show as follows : (1)In the past, obligatory return of national subsidy for school construction prevented closed schools from conversion, but recently such a situation has been improved by deregulation. (2)In depopulated area, there are a lot of regions where waste water purifier is used. In such a region, installation of combined treatment purifier becomes a question of money. (3)Conversion from the usage with a loose requirement for fire extinguishing equipment to a severe usage needs more advanced fire extinguishing equipments.
著者
堀内 浩規 吉原 貴仁 小花 貞夫 鈴木 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.103-112, 1999-01-15
被引用文献数
2

ネットワーク管理システムの構築への分散オブジェクト技術の適用が注目されており、今後の普及が予想される。ここでは、分散オブジェクト環境へTMN(電気通信管理網)やSNMP(Simple Network Management Protocol)に準拠した既存装置の収容が必須となる。本論文では、分散オブジェクトの業界標準であるCORBA(Common Object Request Broker Architecture)環境にTMN/SNMP装置を収容する方式を提案する。提案方式は、X/OpenとTeleManagement ForumによるJIDM(Joint Inter Domain Management)が規定した、TMNやSNMPの管理情報定義とCORBAのIDL(インタフェース定義言語)定義との対応付けの規定をベースとして、そのIDL定義を拡張子、また、新たにIDL操作と管理操作の対応付け、オブジェクトの名前の対応付けを規定した。提案方式を実証するため、SNMP装置を収容するCORBA/SNMPゲートウェイ、ならびに、任意の管理情報定義に対応可能とするためのCORBA/SNMPゲートウェイジェネレータを実装した。さらに、生成したCORBA/SNMPゲートウェイプログラムを用いた処理時間等の評価を通して提案方式の有効性を示した。This paper proposes accomodation method of TMN (Telecommunications Management Network)-based and SNMP (Simple Network Management Protocol)-based equipments in network management systems based on distributed object technology. Although JIDM (Joint Inter-Domain Management) group by X/Open and TeleManagement Forum specifies translation algorithms from TMN and SNMP MIB (Management Information Base) definition to CORBA (Common Object Request Broker Architecture) IDL (Interface Definition Language) definition, the IDL definition is not sufficient for the accomodation. Therefore, the proposed method extends the IDL definition for efficient operations and newly defines the mapping rules among management operations and IDL operations, based on JIDM. Furthermore, we implement CORBA/SNMP getaway based on the proposed method and we show the effectiveness of the method through the implementation and evaluation.
著者
鈴木 健二 外山 義 三浦 研
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.552, pp.125-131, 2002
参考文献数
11
被引用文献数
9 7

The purpose of this study is to clarify the transaction between the residents' life and staffs' care in Group-living. The method of this study is observations of behavior and interviews with staffs. Behavior maps were drawn every 5 minutes from morning to night. The survey was repeated 3 times at the period of 2 months, 4 months and 6 months after the opening of the home. Some results show as follows: (l)Arrangement of the spaces plays an important role in forming of unconcernedly watching from staffs to residents. (2)As the time went by, not only residents' life but also staffs' care were changing in a quality. (3)Not only a bringing-out but also care behind-the-scenes were supporting residents' life.
著者
鈴木 健二 加藤 聰彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1035-1036, 1986-10-01

近年、パソコンが普及するにつれ、通信回線を用いた遠隔データベースからの情報検索、メイルセンタを介したメッセージ交換、パソコン間での文書やファイルの送受信等、パソコン通信が盛んになっている。これらのパソコン通信では、無手順、基本データ伝送制御手順、テレテックス手順等、各種の通信方式が採用されているが、 それぞれ一長一短があり、高速で伝送誤りに強く、全二重通信が可能な通信方式の導入が望まれる。一方、データ通信の分野では、パケット交換方式が定着してきた他、異機種システム間通信の実現にむけて、OSI(開放型システム間相互接続)の標準化が進み、CCITTやISOにおいては各種の標準が作成されており、今後ともそのプロトコルの制定が進められる状況にある。筆者等は、これまでにVAX11/780上で、OSIトランスポート、セション層標準の実装を完了しており、今回、パケットプロトコルX.25、X.32、OSIトランスポート、セションプロトコル等をパソコン上で実装し、公衆電話網やパケット網を介して、高速・全二重で信頼性の高いデータ伝送が可能なパソコン通信システムを実現した。以下に、本高度パソコン通信システム(μ-OSI)の概要を報告する。
著者
葛岡 英明 小山 慎哉 山崎 敬一 光石 衛 鈴木 健二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
設計工学・システム部門講演会講演論文集 2001.10 (ISSN:24243078)
巻号頁・発行日
pp.329-330, 2001-01-16 (Released:2017-06-19)

When designing systems that support remote instruction on physical tasks, one must consider requirements : 1) participants should be able to use non-verbal expressions, 2) they must be able to take an appropriate body arrangement to see and show gestures, 3) the instructor should be able to monitor operators and objects, 4) they must be able to organize the arrangement of bodies and tools and gestural expression sequentially and interactively. GestureMan was developed to satisfy these four requirements by using a mobile robot that embodies a remote instructor's actions. The mobile robot mounts a camera and a remote control laser pointer on it. Based on the experiments with the system we discuss the advantage and disadvantage of the current implementation.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.660-669, 2013-07-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
20
被引用文献数
1

子どもをもつ摂食障害の女性患者が増加して,臨床でどう評価すべきかの課題が出ている.そこで摂食障害の患者の結婚,妊娠,出産,育児について,コントロールの女性と,面接調査による比較研究を行った.対象群は,筆者らが治療を行った子どもをもつ20名の摂食障害患者の女性で,コントロール群は子どもをもつ20名のボランティア女性であった.摂食障害の女性はコントロール群の女性と比較して,妊娠中も過食や嘔吐などの食行動異常は続くことが多く,妊娠で精神状態も悪化し,飲酒や喫煙が多かった.出産時異常に差はなかったが,産後うつ病が多く,育児期の精神状態も悪く,出産後に過食や嘔吐は増加し,子育て不安も強く,子どもへの虐待経験も多かった.また,結婚から出産後までの間に摂食障害が再発した者は30%存在した.結論として,摂食障害の患者は,食行動異常が回復しても,子どもの育児期間を含めての長期間のサポートの必要性があると考えられる.
著者
中野 雄介 脇本 将寛 小林 隆史 鈴木 健二
出版者
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
雑誌
Cardiovascular Anesthesia (ISSN:13429132)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.111-117, 2020-08-01 (Released:2020-09-10)
参考文献数
11

症例は63歳の男性,身長165 cm,体重55 kg。大動脈弁閉鎖不全症・僧帽弁閉鎖不全症の再燃に対し手術が予定された。麻酔導入後,完全房室ブロックと血圧低下を来たし,一時胸骨圧迫を要した。気道内圧の上昇と全身性の紅斑を認め,アナフィラキシーショックと診断した。経食道心エコーで全周性の壁運動低下,肺動脈圧の上昇を認めたため,冠攣縮を疑い硝酸薬を投与した。その後速やかに肺動脈圧の低下と心収縮能の改善が得られ,血行動態は安定した。アナフィラキシーまたは急性冠症候群の徴候を認めた際には常にKounis症候群の可能性の考慮と,状況に応じた速やかな治療が求められる。
著者
井上 裕之 松坂 利之 鈴木 健二 大鶴 洋 高木 洲一郎 長谷 徹 長谷 則子 西村 康
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.100-107, 2003-02-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
42

摂食障害患者の身体症状として, 多くの口腔内症状が指摘されている. 今回この実態を解明するため, 女性摂食障害患者群51名および女性比較対照者群64名に対し病歴の聴取, 口腔内診査, 唾液検査, 細菌検査などの調査を実施し, 以下の結果が得られた.1. 食行動の異常として拒食経験を有するものが36例に, 過食経験を有するものが42例に認められ, そのなかの33例は自己誘発嘔吐を経験していた.2. これまでに摂食障害専門医より指摘された口腔病変を確認し, なかでも歯頚部う蝕, 歯頸部実質欠損は摂食障害の早期発見の指標となる理学的所見として有効であることが示唆された.3. 摂食障害患者のう蝕発生要因として, 罹患期間, 過食期での自己誘発嘔吐, 不規則な食行動, 過食時の糖分の過剰摂取などの食行動の異常と拒食期での唾液流出量低下, 口腔乾燥の出現が推察された.4. 摂食障害患者の身体症状として, 口腔症状は重要な予見材料であることが示唆された. そのため, 現在急増しつつある本疾患の回復, 予防, 早期発見に歯科医が担う責務は重大であり積極的に関与しなければならないと考えられる.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.174-182, 2018 (Released:2018-03-01)
参考文献数
20

摂食障害のリハビリテーション施設である 「ミモザ」 に通所した経験をもつ75名の摂食障害患者に対する追跡調査の一環として再発経験について調査を行った. 対象者の平均年齢は34.7歳, 発症年齢は17.7歳, 発症からの期間は17年であった. 対象者75名のうち34名 (45.3%) という高い割合で再発経験者が存在していた. 再発経験者とそうでない者を比較すると, 調査時において再発経験者の中で症状消失者は32.4%で, 再発のない者の56.1%より有意に少なかった. また再発経験者はパーソナリティ障害の併存が多かった. 再発時の平均年齢は26.2歳で, 発症から平均8.1年後に再発していた. 再発群において, 発症時は76.5%が神経性食欲不振症制限型であったが, 再発時は神経性食欲不振症過食排出型と神経性過食症排出型が合計67.7%を占めていた. 以上から, 摂食障害は再発することが多い疾患であり, 再発すると過食・嘔吐タイプに変化し, 再発は摂食障害の遷延化の要因の一つであると推定された.
著者
三浦 皓子 鈴木 健二 鈴木 翼 大畑 光彦 中里 龍彦
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.33-39, 2015 (Released:2015-03-07)
参考文献数
25

【目的】末梢性顔面神経麻痺予後判定におけるMRIの有用性を検討した.【方法】発症後14日以内に受診した患者のうち,造影MRIを撮影した55例を対象とした.造影剤増強効果の有無により2群に振り分け比較した.また,全症例を対象とし随伴所見(痛み・帯状疱疹・味覚障害・聴覚過敏・涙分泌低下・MRIで造影剤増強効果)の有無と完治率との関連性を調査した.さらに,造影剤増強効果を認めた部位と随伴所見による障害部位診断との関連性について検証した.【結果】造影剤増強効果あり:A群35例,造影剤増強効果なし:B群20例であった.経過中の最低麻痺スコアおよび発症後1週間以内のelectroneurography値はB群で高かった.治療内容ではA群で入院治療・神経ブロックなど,濃厚な治療が施行された.完治率はA群71.4%,B群100.0%とB群で高かった.随伴所見の有無と完治率との関連性については,MRI上造影剤増強効果なしでのみ完治率が高かった.造影剤増強効果を認めた部位は膝神経節上が88.6%と最も多かったが,随伴所見から得られる部位診断では,鼓索神経下が48.6%と最も多かった.【結論】造影MRIは,末梢性顔面神経麻痺の予後を予測するうえで有用であることが示唆された.造影剤増強効果を認めた部位と随伴所見による部位診断との間に関連性は認めなかった.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.660-669, 2013
参考文献数
20

子どもをもつ摂食障害の女性患者が増加して,臨床でどう評価すべきかの課題が出ている.そこで摂食障害の患者の結婚,妊娠,出産,育児について,コントロールの女性と,面接調査による比較研究を行った.対象群は,筆者らが治療を行った子どもをもつ20名の摂食障害患者の女性で,コントロール群は子どもをもつ20名のボランティア女性であった.摂食障害の女性はコントロール群の女性と比較して,妊娠中も過食や嘔吐などの食行動異常は続くことが多く,妊娠で精神状態も悪化し,飲酒や喫煙が多かった.出産時異常に差はなかったが,産後うつ病が多く,育児期の精神状態も悪く,出産後に過食や嘔吐は増加し,子育て不安も強く,子どもへの虐待経験も多かった.また,結婚から出産後までの間に摂食障害が再発した者は30%存在した.結論として,摂食障害の患者は,食行動異常が回復しても,子どもの育児期間を含めての長期間のサポートの必要性があると考えられる.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.354-363, 2014

この研究は,先に発表した「摂食障害をもつ女性の結婚,妊娠,出産,育児についてコントロール群との比較研究」と同時に行った子どもの身体的,心理的,行動的障害についての研究報告であり,摂食障害の母親から生まれた子どもの日本で初めての本格的研究である.摂食障害の母親をもつ子ども30人と,コントロール群の子ども36人と発達上の問題を比較した.摂食障害の母親をもつ子どもは乳児期での発達の遅れが多く,3歳以降の排泄の問題をもち,被虐待経験も多くもっていた.摂食障害の母親のリスク因子との相関の分析では,妊娠中に喫煙した母親から生まれた子どもは生下時体重が低く,被虐待経験は,産後うつ病をもつ母親からが多かった.また妊娠中に激しい食行動異常をもっていた母親から生まれた子どもは脳に障害をもっていた.摂食障害が回復していない母親から生まれた子どもはハイリスクの状態にあると考えられるので,さまざまな専門家が協力して長期的なサポートを行う必要がある.