著者
間部 豊
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.45-61, 2011-09-13 (Released:2011-09-13)
参考文献数
61

本研究の目的は電子書籍の「出版・流通・利用」に関するこれまでの動向と,電子書籍に対する図書館の対応として電子図書館の動向を俯瞰し明らかにすることである.電子書籍の動向においては,電子書籍端末の動向,電子書籍フォーマットの動向,電子書籍出版の動向,電子書籍の著作権に関する動向の4つについて分析を行った.また図書館における電子図書館の動向においては,国立国会図書館・大学図書館・公立図書館の館種別に分析を行った.分析の結果,電子図書館プラットフォームの構築において(1)電子書籍コンテンツの著作権管理と(2)電子書籍の資料管理方法が大きな検討課題となることが明らかになった.
著者
小田 光宏 堀川 照代 間部 豊 庭井 史絵 仲村 拓真
出版者
青山学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

学校図書館職員(司書教諭,学校司書)に求められる技能(知識・技術)に対して,資格教育の内容が十分であるかどうか,また,資格教育で扱われる内容は,求められている技能と乖離していないどうかを解明する研究を実施した。具体的には,資格教育で使用されるテキストブックの分析,資格教育の担当者への聴取調査,司書教諭への聴取調査,学校司書への聴取調査行い,結果を統合的に分析した。結論として, 司書教諭に求められる技能は,資格教育で獲得できるものの一部に乖離が見られること,また,学校司書に求められる技能は,資格教育において不足するものがあり,乖離が大きいことを導き出し,得られた示唆についての意義を検討した。
著者
間部 豊 小田 光宏
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.88-102, 2011-09-30

本研究の目的はレファレンスサービスにおいてI「実際の調査によく使用されるレファレンスブック」とII「回答を可能としたレファレンスブック」,及びIII「レファレンス事例の主題別頻出レファレンスブック」を明らかにすることである。レファレンスサービスの事例を蓄積したものとして,国立国会図書館の「レファレンス協同データベース」がある。そこで本研究では「レファレンス協同データベース」のレファレンス事例を対象とし,その調査過程及び回答に用いられたレファレンスブックの抽出・分析を行った。分析の結果,I・IIについて出現頻度上位100位以上のリストを得るとともに,IIIについて出現頻度上位20位以上のリストを得ることができた。その多くは一般的に基礎的なレファレンスブックと考えられたものであり,今回の研究の結果それが事実であることを確認できた。
著者
間部 豊
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.73, no.10, pp.423-429, 2023-10-01 (Released:2023-10-01)

ハイブリッド図書館という概念が登場して20年あまり経つ。特に公立図書館においてはデジタル媒体による情報提供に遅れが出ていたが,近年においてバリアフリー法の施行に伴う読書支援対策やCOVID-19流行に対する非来館型サービスへの対応として電子図書館サービスの導入が進められている。本稿では電子図書館サービスを含む公立図書館におけるデジタル媒体の情報源による情報提供について現状を整理するとともに,アナログ媒体の情報源と合わせたハイブリッドな情報提供がどのように行われているのか確認した。今後の課題としてデジタル媒体の情報提供は質・量ともに拡充する必要があることを確認した上で,今後の展望について検討した。
著者
間部 豊
出版者
Japan Society for Information and Media Studies
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.45-61, 2011

本研究の目的は電子書籍の「出版・流通・利用」に関するこれまでの動向と,電子書籍に対する図書館の対応として電子図書館の動向を俯瞰し明らかにすることである.電子書籍の動向においては,電子書籍端末の動向,電子書籍フォーマットの動向,電子書籍出版の動向,電子書籍の著作権に関する動向の4つについて分析を行った.また図書館における電子図書館の動向においては,国立国会図書館・大学図書館・公立図書館の館種別に分析を行った.分析の結果,電子図書館プラットフォームの構築において(1)電子書籍コンテンツの著作権管理と(2)電子書籍の資料管理方法が大きな検討課題となることが明らかになった.