著者
関 朋昭 Tomoaki SEKI
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 = Bulletin of Nayoro City University (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.7-16, 2017-03

そもそも運動部と文化部は何が違うのか、違うのであれば、何が違うのかを明らかにすることが必要であろう。運動部が外郭団体(中体連、高体連、高野連など)と紐帯を形成してきたように、文化部も外郭団体(高文連など)と深い関係性にある。つまりは、運動部が外郭団体の主催事業(競技大会)へ参加しているように、文化部も外郭団体の主催事業(コンクール)へ参加している。そうした背景から、運動部活動における諸問題(顧問教師の過重負担、勝利至上主義など)は、運動部だけに特化した問題ではなく、おそらくは文化部活動にも存在する問題であると考えられる。そこで本研究は、部活動を運動部と文化部に分類することへの疑問を出発点とし、文化部の中でも部員数が多く、最も活発な活動をしているといわれる吹奏楽部に着目しつつ、これまでの部活動のダイトコトミーを批判的に検討してみたい。
著者
石澤 伸弘 横山 茜理 関 朋昭
出版者
日本生涯スポーツ学会
雑誌
生涯スポーツ学研究 (ISSN:13488619)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.55-62, 2016 (Released:2017-08-16)
被引用文献数
1

In Hokkaido have been carried out sports training camp of about 2,000 every year, also visited many top sports teams. The purpose of this study was to clarify the selection factors of the top sports teams that have done a sports training camp in Hokkaido. In this study, interviews were carried out two women's basketball teams and a women's softball team, a men's rugby team coaches and the managers to subject. Data obtained by interview, the visualization was conducted by Fish Bone Diagram which was devised by Ishikawa(1956).As a result, facility, support, meal, climate, and name recognition, were five factors of the extraction, the factors for being selected as sports training camp has been shown.
著者
関 朋昭 Tomoaki SEKI
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 = Bulletin of Nayoro City University (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-5, 2019-03

本研究は,世の中のあらゆる「集まり」における普遍かつ不変法則を発見した。証明には,数学とくに圏論を用いた。その結果「一つの集まりにおける対象が増えると,もう一方の集まりの対象が減る」という法則を発見した。この法則を「反相関理論」と命名した。
著者
関 朋昭
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.163_3-163_3, 2017

<p> これまでわが国では、学校はスポーツを利用し、スポーツは学校を利用してきた。その結果両者の絆は、学校教育そしてスポーツ振興へ多大な貢献をもたらした。しかし、スポーツを利用してきた学校において、教員の労働時間が諸外国の中でも顕著に長くなり、特に部活動に多くの時間が割かれていることが明らかになってきた。そのため部活動はブラック部活と揶揄され、教員負担が加重となっている。つまり部活動は、教員の労働意欲を削ぐ教育活動として問題視されている。しかしながら一方で、放課後や休日の拘束時間が長くなるにも関わらず、部活動へ積極的に参画し、自己の動機を満足させている教員がいることも事実である。この大きな違いを明らかにしたい。部活動は学校内で組織される以上、程度の差こそあれ教員負担を必ず強いる。教員負担は組織が補填しなければならない。一般的に組織は、個人の動機を満足させうるときのみ、個人は組織へ貢献や努力を提供する。経営学という学問は人間から出発して初めて真の問題に出合うことができる。教員負担を考えるとき、教員という人間への眼差しから問題を追究していくことは決して些末なことではなく、むしろ重要なことである。</p>