著者
水野 満 関矢 一郎
出版者
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
雑誌
Organ Biology (ISSN:13405152)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.153-161, 2019 (Released:2019-09-26)
参考文献数
23

The wonderful discoveries in basic research are leading to practical use as “Cellular and Tissue-based Products” in Japan. However, in order to safely deliver living cells to the clinical field of medicine, development of transport and preservation technology is essential. In this review, we introduce approved products as an example, show what kind of preservation method is adopted, and report on the verification results of the preservation method of the products currently under development.
著者
望月 智之 関矢 一郎 二村 昭元 宗田 大
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

肩腱板断裂の修復部に関節のふくろを裏打ちする組織から採取した細胞を投与することにより、治癒を早めることができるかの研究を行った。ラットを使用し、まず膝と肩のどちらから採取した細胞を比較し、膝からの細胞のほうがすぐれていることを証明した。ラットの両肩に腱板断裂を作成し、片側には膝からの細胞を投与した後に修復を行い、反対側の肩関節は何も投与せず修復のみを行った。修復後2週、4週、8週の時点で修復部位の評価を行うと、細胞を移植したほうがしっかりとした構造をつくっていた。また修復した部位を引っ張ってみると、修復後2週の時点では細胞を移植した方が強く固着されていた。
著者
望月 智之 秋田 恵一 宗田 大 関矢 一郎
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

1. 腱板停止部(上腕骨大結節)において、棘上筋が停止していると考えられていた部位に棘下筋が停止していることを明らかにした。2. 腱板断裂には棘上筋が最も含まれていると考えられてきたが、棘下筋が断裂に最も関与している可能性が高いことを示唆した。3. 上記の結果を踏まえて、腱板断裂をより解剖学的に修復する手術方法を発表した。