著者
奥本 秀一 露木 尚光 佐藤 信幸 比嘉 照夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.68, no.570, pp.37-44, 2003

Formaldehyde (HCHO) included in construction adhesives is one of the principal causes materials of sick house and sick building syndrome. However, not much has been done to suppress or eliminate HCHO. In the experiment, it was found that addition of several types of row and burned clay minerals to adhesive suppressed emissions of HCHO. The bentonite was most effective among all materials used in the experiment. A coating gypsum plaster with bentonite and effective microorganisms reduced the amount of HCHO emission synergistically. Also, changes pH level caused by addition of Ca(OH)_2 contributed in suppression of HCHO.
著者
笠井 芳夫 湯浅 昇 露木 尚光 松井 勇
出版者
日本大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

本研究により得られた成果は以下の通りである。(1)1対のφ0.7mm-ステンレス電極棒を用いた小電極により、これまで不可能であったような局部的なコンクリートの含水率の測定を可能とした。(2)実構造物のコンクリート品質を明らかにし、その耐久性を検討した。(3)乾燥に伴うコンクリートの含水率及び細孔構造の不均質性の形成を観察し、不均質性に及ぼす乾燥開始材齢、乾燥環境、調合、部材厚、仕上げ材の施工の影響を明らかにした。(4)乾燥に伴う各種セメントの水和への影響を物理・化学的観点から明らかにした。(5)乾燥開始材齢と微小セメントペースト供試体の圧縮強度の関係を明らかにし、これをセメントペーストの細孔構造から検討を加えた。(6)乾燥開始材齢、乾燥表面からの距離及び含水率と透気性、透水性、吸放湿性の関係を明らかにした。(8)乾燥開始材齢が早いほど、中性化の進行、塩分浸透、凍結融解による劣化が激しいことを明らかにした。次のような課題が残されている。(1)コンクリートの含水率、細孔構造の不均質データの蓄積(2)含水率及び細孔構造と強度、劣化因子の浸透、仕上げの劣化との関係を解明(3)構造体コンクリートの強度分布、透気性分布、透水性分布の推定と検証(4)強度分布の形成、耐久性低下のシュミレーションこれらの点については、今後研究を続ける予定である。