- 著者
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日高 健一郎
石崎 武志
井上 浩一
川西 宏幸
高根 沢均
田村 幸雄
原 隆
堀 賀貴
水嶋 英治
吉田 昭仁
- 出版者
- 東京藝術大学
- 雑誌
- 基盤研究(S)
- 巻号頁・発行日
- 2009-04-01
中近東と北アフリカにおいて、ユスティニアヌス1世期(6世紀)の主要な教会堂建築を対象として基礎研究、考古学調査、工学、保存科学、遺産公開の5領域で研究を行う。リビアのトクラ遺跡では「西教会堂」の発掘で、アプシスが出土、ヨルダンのジェラシュ遺跡では「三連教会堂」の詳細実測を終え、アトリウムの一部発掘を実施し、先行建築を確認した。対象国の政情不安と騒乱で一部研究が未完となったが、研究期間後半ではハギア・ソフィア大聖堂(トルコ、イスタンブール)を主対象として、上部構造の形状と微動を計測し、劣化の主因となる壁体への水分浸透を解析した。構造と保存科学の視点から、同大聖堂の保存と公開への基本指針を得た。