- 著者
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宇陀 則彦
松村 敦
阪口 哲男
三森 弘
水嶋 英治
逸村 裕
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
- 巻号頁・発行日
- vol.2013, no.6, pp.1-8, 2013-09-19
本稿は、筑波大学図書館情報メディア系のプロジェクト研究 「図書館情報専門職の歴史的資料の保存と利用に関する総合的研究:図書館情報学アーカイブの構築に向けて」 を進めるにあたり、デジタルアーカイブの意味を再考した。その結果、アーカイブズ学におけるデジタルアーカイブとは、原本が基本であること、したがって、「出所原則」 「原秩序尊重原則」 「原形保存原則」 がデジタルアーカイブ上でも容易に理解可能であること、また、永久保存を意識したマイグレーションが行われていることが条件であるとした。さらに、今後、アーカイブズ学におけるデジタルアーカイブを構築するためには、情報アーキテクチャの方法論を用いて設計することが重要であることを指摘した。This paper reconsidered "digital archives" to progress the project "Study on archives and use of historical records of library and information professionals: construction of library and information science archives". As a result, digital archives are defined as mapping of original archives, which have principle of provenance, respect for original order, preservation of original shape, and permanent preservation. The real digital archive must be constructed based on methodology of information architecture.