著者
高橋 伸弥
出版者
福岡大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

ニュース音声を音声認識した結果に含まれる単語をキーワードとして検索したウェブ上の文書から音声認識用言語モデルを学習することで音声認識処理を高精度化することを試みた。その際、検索結果の文書内に含まれる単語の出現頻度を用いて計算した文書間の類似度により分類した結果から、元々の認識結果の信頼度を推定する方法を提案した。更に口語文章に含まれる長単位での定型表現をモデル化するためにネットワーク文法を自動構築する方法について検討し、高精度化のための手法を考案した。
著者
鶴田 直之 吉村 賢治 橋本 浩二 高橋 伸弥 廣嶋 道子
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2012-CE-117, no.14, pp.1-8, 2012-12-01

深さ優先探索とスタックの利用を学習する CS アンプラグド教材を試作した.高等学校への出張講義で実践した結果を主に用いて評価を行い,その有効性について報告する.具体的には,迷宮に隠されている宝物を全て集めて帰ってくるアクティビティを試作した.これを導入として用いることにより,逆ポーランド表記の四則演算がスタックを用いて省スペース (少ないメモリ) で計算できることの理解を高めることができた.
著者
高橋 伸弥 森元 逞
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.204, pp.55-59, 2005-07-16

従来の音声認識では、咳やくしゃみ、あくびのような非言語音または非音声音は、誤認識を引き起こす雑音として扱われて来た。しかし、自然な音声対話を実現する場合、このような音情報も積極的に利用すべきである。このような非言語音声を検出する方法としては、対象音の音響信号的な特徴を用いた信号処理的アプローチや、対象音から学習したHMMを用いる音声認識的アプローチなどがあるが、対象音の多様性に対処するためには、いずれも多量のデータが必要となる。そこで本研究では、対象となる非言語音声を音素系列で近似表現した疑似単語モデルを提案する。このモデルは、音素認識の結果得られる音素系列をクラスタリングし、上位クラスターの中心となる音素列パターンを非言語音声の近似的な発音とするというものである。提案手法の有効性を確認するために、咳及び咳払いを対象として、音声認識実験を行い、咳/咳払いの波形を学習データとしたHMMを用いる手法と比較して、認識正解率、認識精度が改善されることを示した。
著者
高橋 伸弥 森元 逞
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.73, pp.135-139, 2005-07-23
被引用文献数
4

従来の音声認識では、咳やくしゃみ、あくびのような非言語音または非音声音は、誤認識を引き起こす雑音として扱われて来た。しかし、自然な音声対話を実現する場合、このような音情報も積極的に利用すべきである。このような非言語音声を検出する方法としては、対象音の音響信号的な特徴を用いた信号処理的アプローチや、対象音から学習したHMMを用いる音声認識的アプローチなどがあるが、対象音の多様性に対処するためには、いずれも多量のデータが必要となる。そこで本研究では、対象となる非言語音声を音素系列で近似表現した擬似単語モデルを提案する。このモデルは、音素認識の結果得られる音素系列をクラスタリングし、上位クラスターの中心となる音素列パターンを非言語音声の近似的な発音とするというものである。提案手法の有効性を確認するために、咳及び咳払いを対象として、音声認識実験を行い、咳/咳払いの波形を学習データとしたHMMを用いる手法と比較して、認識正解率、認識精度が改善されることを示した。This paper proposes imitated word models that represent non-verbal sounds,especially cough sounds here,as phoneme sequences. In conventional speech recognition systems,non-verbal sounds,so-called human noises,are processed as burden noises that cause mis-recognition. Non-verbal sounds are,however,important information to know user`s physical and psychological condition. In particular,coughing is one of the most important barometers of daily health check,so we propose an approach to cough sounds from user utterances using the imitated word models constructed by clustering of phoneme sequences obtained in phoneme recognition. The experimental results show that this approach can improve the correct rates and the accuracies for words and coughs compared with the approach using HMM constructed from cough waveforms.